12月7日(金)

日本フィル第706回東京定期演奏会は、沼尻竜典指揮でベルク「ヴォツェック 3つの断章」とマーラー1番「巨人」で、ホール内は世紀末のウィーンの香りがむんむんと漂い、そしてカラヤン広場はクリスマス一色です。

 

 

 

 

ベルク/歌劇「ヴォツェック」より3つの断章
     ~休憩~
マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
 指揮/沼尻竜典
 ソプラノ・エディット・ハラー
 コンサートマスター/白井圭(ゲスト)
 ソロ・チェロ/菊地知也

 

ウィーン生まれの作曲家アルバン・ベルク(1885−1935)は、生涯に2つのオペラ「ヴォツェック」と「ルル」を残しましたが、20世紀に作曲されたオペラの中でも、もっとも上演頻度に恵まれた作品。
今日は「ヴォツェック」より3つの断章、オペラの中からマリーが登場する3つの場面を抜き出して演奏会用に作ったもので、オペラを作ったものの、劇場からの委嘱がないため、オペラ全曲上演への足がかりにしようとした作品。マリー役のエディット・ハラーが不倫の末殺害される内縁の妻役で、妖艶なそして存在感のある声を披露する。ハラーは休憩時には観客席に現れ後半のマーラーを鑑賞しますが、本当は若くて清純派?「アルプスの少女ハイジ」のような出で立ちでした。

後半は、グスタフ・マーラー(1869−1911)の1番「巨人」は、ウィーンフィルに在籍していたコンマスの白井圭さんのウィーンの音色が手伝って心地よい。テンポが早かったらしく、終わったのは8時後半でした。
サントリーホールは、今年は今日でおしまい!

 

日本フィル・沼尻 マーラー1番「巨人」
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