緊急事態宣言で

緊急事態宣言が発せられてすぐに千葉の友達から筍が届きました。いつも変わらない心配りを有り難く感じながら、今頃は千葉のあのあたりはピンクや白の花桃が咲き乱れているだろうなっ・・と、今年はどこにも行けなくって本当に残念ですが、新型コロナウイルス騒動が終わったら、まずは日本国内を回ってみましょうか。インバウンドのいない京都もいいかもね!

ウィーン国立歌劇場「真夏の夜の夢」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日は2019年10月2日公演のブリテン「真夏の夜の夢」です。
舞台は、ギリシャのアテネ、妖精の王様オベロンはカウンターテナーのローレンス・ザゾLawrence Zazzo、妖精パックは語りのみでミュージシャンで俳優、ダンサー、アクロバットのテオ・トゥヴェTheo Touvet、イケメンで舞台を駆け回ります。指揮と演出は両方とも女性でシモーネ・ヤングとイリーナ・ブルックで皆さんを夢の世界に連れて行ってくれます。

オベロン/ローレンス・ザゾ Lawrence Zazzo
ティターニア/エリン・モーリー Erin Morley
パック/テオ・トゥヴェ Theo Touvet
シーシアス/ピーター・ケルナー peter Kellner
ヒポリタ/シルヴィア・ヴェレス Szilvia Voros
ライサンダー/ジョシュ・ラヴェル Josh Lovell
デメトリアス/ラファエル・フィンガーロス Rafael Fingerlos
ハーミア/レーチェル・フレンケルRachel Frenkel
ヘレナ/ヴァレンティナ・ナフォーニータ Valentina Nafornita
ボトム/ペーター・ローズ Peter Rose
クィンス/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
フルート/ベンジャミン・ヒューレット Benjamin Hulett
スナッグ/ウイリアム・トーマス William Thomas
スナウト/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
スターヴリング/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
指揮/シモーネ・ヤング Simone Young
演出/イリーナ・ブルック Irina Brook
舞台装置/ノエル・ジニフリ=コーベル Noelle Ginefri-Corbel
衣装/マガリ・カステラン Magali Castellan
照明/ジャン・カルマン Jean Kalman
振付/マーティン・バツコ Martin Buczko
演出助手/ゾフィー・プティ Sophie Petit

妖精の王オベロンと王女ティターニア(エリン・モーリー Erin Morley)の喧嘩が発端となり、2組の若者たちの恋模様が絡んでくる物語。シェイクスピア先生の豊富な言葉がたくさん散りばめられており、森の中の妖精のボーイソプラノ(蜘蛛の巣、豆の花、からしの種、蛾)が自然で可愛い。演出家が女性だからかしら!はちみつから蜜蝋を、蛍の光、アンズ、イチゴ、ブルーベリー、ブドウ、イチジク、バラ、ヒバリなどなど、森の豊かな自然を楽しんだり、超日常的な妖精の国の音楽も面白い。

ウィーン国立歌劇場「フィガロの結婚」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴでモーツアルト「フィガロの結婚」を観ることができました。これは2017年9月15日の公演です。コロナウイルス騒ぎの間にもかかわらず、ウィーンのオペラで落ち着いた豊かな日常を送ることができましたね、これからインターネット配信の必要性が広がるんではないかしらと・・・。

アルマヴィーヴァ伯爵/カルロス・アルヴァレス Carlos Alvarez
伯爵夫人/ドロテア・レッシュマン Dorothea Roschmann
スザンナ/アンドレア・キャロル Andrea Carroll
フィガロ/アダム・プラチェツカ Adam Plachetka
ケルビーノ/マルガリータ・グリツコヴァ Margarita Gritskova
マルチェリーナ/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
ドン・バジリオ/パヴェル・コルガティン Pavel Kolgatin
ドン・クルツィオ/ペーター・ジェロシッツ Peter Jelosits
ドン・バルトロ/ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green
アントニオ/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onishchenko
バルバリーナ/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
指揮/アダム・フィッシャー Adam Fischer
演出/ジャン=ルイ・マルティノティ Jean-Louis Martinoty
舞台装置/ハンス・シェイヴァーノッホ Hans Schavernoch
衣装/シルヴィー・ド・セゴンザック Sylvie de Segonzac
照明/ファブリス・ケブール Fabrice Kebour

最も有名なオペラ「フィガロの結婚」は、どの部分を聞いても楽しめる最高の作品、「初夜権の復活」を巡ってと伯爵と伯爵夫人、フィガロとスザンナ、ケルビーノが絡んでのドタバタ喜劇ですが涙も溢れます。芸達者な歌手、特にスザンナ役のアンドレア・キャロルは、絡み方がうまくもっといろんな役を見てみたい気がする。彼女はアメリカのメリーランド州に生まれ、現在20代前半の若さですがワシントンナショナルオペラなどアメリカの劇場に多数出演して現在ウィーン国立歌劇場に出演している。

 

ウィーン国立歌劇場「ロメオとジュリエット」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴで3月30日に配信されたグノーの「ロメオとジュリエット」は、2017年2月1日に公演されたものです。

グノー/歌劇「ロメオとジュリエット」 2017年2月1日公演
ジュリエット/アイーダ・ガリフッリーナ Aida Garifullina
ロメオ/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez
ロラン神父/ダン・パウル・ドゥミトレスク Dan Paul Dumitrescu
メルキュシオ/ガブリエル・ベルムデツ Gabriel Bermudez
キャピュレット卿/ヴォルフガング・バンクル Wofgang Bankl
ティボルト/カルロス・オスナ Carlos Osuna
ステファノ/レーチェル・フレンケル Rachel Frenkel
ジェルトリュード/ロージー・アルドリッジ Rosie Aldridge
グレゴリオ/アイク・マルティロッシアン Ayk Martirossian
パリス/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onishchenko
ベンヴォーリオ/マーチン・ミュラー Martin Muller
ヴェローナ大公/アレクサンドルー・モイシウク Alexandru Moisiuc
指揮/プラシド・ドミンゴ Placido Domingo
演出/ユルゲン・フリム Jurgen Flimm
舞台及び照明技術/パトリック・ウッドロフ Patrick Woodroffe
衣装/ブリジット・ハッター Brigit Hutter
動作指導/レナート・ザネラ Renato Zanella

今をときめくフローレスガリフッリーナの「ロメオとジュリエット」です。舞台がヴェローナのモンタギュー家とキャピュレット家の物語は、現代に置き換えていて、ジュリエットの舞踏会の衣装はなんとジーパンにキャミソールです。宝石は付けているもののスタイルが良くなければ似合わないのを着こなしているアイーダ・ガリフッリーナは「愛の妙薬」でも出ていました。今やウィーン国立歌劇場の声となっている。フローレスも皆さんがご存知の通り情熱的でオペラ界では確立した地位を得ている若くてテクニックもあるテノール、指揮はドミンゴでもう楽しくて楽しくてカーテンコールは湧きに沸きました。

ウィーン国立歌劇場「愛の妙薬」

ウィーン国立歌劇場アーカイヴでは、ドニゼッティの「愛の妙薬」を3月25日と4月1日に2組の公演が配信されました。どちらも美人ソプラノとテナーが舞台を彩りました。演出は故オットー・シェンク両方とも甲乙つけがたいので両方をお見せします。

2017年2月26日の公演
アディーナ/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
ネモリーノ/ドミトリー・コルチャック Dmitry Korchak
ベルコーレ/アレッシオ・アルドゥイニ Alessio Arduini
ドゥルカマラ/アダム・プラチェツカ Adam Plachetka
ジャンネッタ/イレアナ・トンカ Ileana Tonca
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato

アディーナはロシアのオルガ・ペレチャッコ、ネモリーノはアラーニャに似たドミトリー・コルチャックでこれもロシア出身ですね!二人共大活躍中。

2018年11月8日の公演
アディーナ/アイーダ・ガリフッリーナ Aida Garifullina
ネモリーノ/ベンジャミン・ベルンハイム Benjamin Bernheim
ベルコーレ/オルハン・イルディズ Orhan Yildiz
ドゥルカマラ/パオロ・ルメッツ Paolo Rumetz
ジャンネッタ/マリアム・バッティステリアイーダ・ガリフッリーナMariam Battistelli
指揮/スペランツァ・スカプッチ Speranza Scappucci

こちらのアディーナは、注目のソプラノで今年のウィーンオペラ ボール2020の歌手に選ばれて歌ったアイーダ・ガリフッリーナで、声よし、顔よし、スタイルよしです、グノーの「ロメオとジュリエット」では、ジュリエット役でした。ネモリーノはベンジャミン・ベルンハイムでフランス生まれ。皆若くてピチピチしていますね!

ウィーン国立歌劇場「神々の黄昏」

新型コロナウイルスの影響で、公演が中止になり、アーカイヴからの放映によるワーグナーのニーベルングの指輪シリーズも最後の「神々の黄昏」となりました。2019年1月20日収録のもので、今回もジークフリートとブリュンヒルデは、シュテファン・グールドとイレーネ・セオリンで「ジークフリート」と同じ配役のため観やすくなっています。

ジークフリート/ステファン・グールド Stephen Gould
ブリュンヒルデ/イレーネ・セオリン Irene Theorin
グートルーネ/アンナ・ガブラー Anna Gabler
ハーゲン/ファルク・シュトラックマン Falk Struckmann
グンター/トマーシュ・コニェチュニー Tomasz Konieczny
アルベリヒ/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
ワルトラウテ/ワルトラウト・マイヤー Waltraud Meier
第1のノルン/モニカ・ボヒネク Monika Bohinec
第2のノルン/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
第3のノルン/フィオナ・ヨプソン Fiona Jopson
ヴォークリンデ/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
ヴェルグンデ/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
フロースヒルデ/ゾルヤーナ・クシュプラー Zoryana Kushpler
指揮/アクセル・コーバー Axel Kober
演出/スヴェン=エリック・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台/ロルフ・グリッテンベルク Rolf Glittenberg
衣装/マリアンヌ・グリッテンベルク Marianne Glittenberg
ビデオ/フェットフィルム、フリードリッヒ・ツォルン fettFilm,
Friedrich Zorn

全てを作曲するのに26年も要したニーベルングの指輪は、最後の「神々の黄昏」になりました。ウィーン国立歌劇場のおかげで初めから一貫してベルトリヒの演出、配役もほぼ同じでとても理解しやすい良い機会に恵まれました。今回はブリュンヒルデが大活躍する6時間にもわたる公演で3日間観られるというのも有難い。最後、指輪はラインの河底にいる3人の娘たちのところに戻り、ヴォータンが折れた矢を持ってワルハラ城の炎の中に入り、神々の世界は終わりを告げる。チラッとアダムとイヴが抱き合うシーンが映像に映りました。人間の世界が始まる でしょうか? 今はコロナ騒ぎで、外出禁止令が出ているため、集中して観ることも出来ました。そして最後のカーテンコールでは全員に大拍手と大歓声が上がりました。バイロイト祝祭劇場に4日間通った気分〜。

 

ウィーン国立歌劇場「チェネレントラ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、2016年11月10日の公演でロッシーニ「チェネレントラ」です。童話ですとガラスの靴とカボチャの馬車で「シンデレラ」ですが、ロッシーニのオペラですと腕輪がキーポイントの「チェネレントラ」になります。今回は日本人の中村恵理さんがクロリンダ(お姉さん役)でとってもいい味を出していました。

ドン・ラミロ/マクシム・ミロノフ Maxim Mironov
ダンディーニ/アレッシオ・アルドゥイニ Alessio Arduini
ドン・マニフィコ/レナート・ジロラーミ Renato Girolami
アンジェリーナ(シンデレラ)/エレーナ・マクシモヴァ Elena Maximova
クロリンダ/中村恵理 Eri Nakamura
ティスベ/キャサリン・トロットマン Catherine Trottmann
アリドーロ/ミシェル・ペルトゥージ Michele Pertusi
指揮/スペランツァ・スカプッチ Speranza Scappucci

始まる前にドミンゴがボックス席にいるのが映し出されました。このオペラでも演出は「ニーベルングの指輪」を担当したベルトルフで、現代に読み替えています。演出面では豪華なオープンカーが出てきたりチェネレントラの洋服選びにファッションショウをしてみたり、おかまの服装をした人がいたり、とってもカラフルで面白い。そういえばイタリア女性指揮者のスペランツァ・スカプッチも素敵ですね。小気味の良いリズム、テンポ、指揮者の作る枠組みにのってアンサンブルもスムーズに聞こえてくる。チェネレントラのエレーナ・マクシモヴァも王子のマクシム・ミロノフも歌いやすそうでした。

ウィーン国立歌劇場「ジークフリート」

新型コロナウイルスの影響がヨーロッパ各地に広がり、たいへんなことになっている。ウィーンも13日まで外出禁止令が出ましたが、先はどうなるかわからない状態です。
ウィーン国立歌劇場も閉鎖されていますが、ライブストリーミングは無料配信されていますので皆さんもどうぞご覧ください。今日はワグナーのニーベルング指輪シリーズ、第2夜の「ジークフリート」で、2019年1月16日の収録、ヴォータンと人間の間に出来たジークムントとジークリンデの子供「ジークフリート」が主役の物語です。

ジークフリート/ステファン・グールド Stephen Gould
ブリュンヒルデ/イレーネ・セオリン Irene Theorin
さすらい人(ヴォータン)/トマーシュ・コニェチュニー Tomasz Konieczny
アルベリヒ/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
エルダ/モニカ・ボヒネク Monika Bohinec
ミーメ/ヘルヴィッヒ・ペコラーロ Herwig Pecoraro
ファフナー/ソリン・コリバン Sorin Coliban
鳥の声/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
指揮/アクセル・コーバー Axel Kober
演出/スヴェン=エリック・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台/ロルフ・グリッテンベルク Rolf Glittenberg
衣装/マリアンヌ・グリッテンベルク Marianne Glittenberg
ビデオ/フェットフィルム fettFilm

序夜の「ラインの黄金」とヴォータン、ミーメ、アルベリヒ、ファフナーの配役が同じで、演出も同様にスヴェン=エリック・べヒトルフなのでとても観やすくなっています。

神話の時代、森の中にあるミーメの家が舞台。ここで育ったジークフリートは母ジークリンデの残した名剣ノートゥングの破片を見つけ「恐れ」を知らないものだけが剣を鍛え直すことができると自らノートゥングを鍛え直し蘇った。その剣を持って洞窟の前に行きジークフリートが角笛を吹き鳴らすと大蛇ファーフナーが現れます。大蛇の脅しにも屈せず剣で大蛇を打ち倒すと、大蛇の返り血を浴びたジークフリートは鳥の声が聞こえる様になります。鳥の声に従って進み指輪と隠れ頭巾を手に入れます。さらに鳥は岩山に眠る花嫁ブリュンヒルデを目覚めさせなさいと言い。炎を掻い潜ってて岩山に行きブリュンヒルデに永遠の愛を誓う。
ジークフリートがお母さんのことを思い焦がれる場面やさすらい人で父親のヴォータンに食ってかかるところやブリュンヒルデに会いなかなか気持ちを伝えられないところが本当に人間らしくて可愛い。次は「神々の黄昏」最終回ですね!

この日は終演後にヴォータン役のトマーシュ・コニェチュニーに宮廷歌手の称号を授与する式典がありました。素敵なヴォータン役でしたね。