グラインドボーンオペラハウスが「セビリアの理髪師」を無料放送

グラインドボーンオペラハウスが「セビリアの理髪師」を6月13日から6月27日までyoutubeで、無料放送しています。2016年の「フェスティバル2016」でライブ撮影されたものです。(グラインドボーンオペラハウス)
現在のグラインドボーンの主催者Gus Christieの奥様のダニエル・デ・ニースがロジーナ役で出ています。

Conductor: Enrique Mazzola
Director: Annabel Arden
Designer :Joanna Parker
Director of Movement :Toby Sedgwick
Lighting Designer :James Farncombe

London Philharmonic Orchestra

The Glyndebourne Chorus

Cast:
Rosina :Danielle de Niese
Dr Bartolo :Alessandro Corbelli
Count Almaviva :Taylor Stayton
Figaro: Björn Bürger
Basilio :Christophoros Stamboglis
Berta :Janis Kelly
Fiorello :Huw Montague Rendall
Officer :Adam Marsden
Actors :Tommy Luther, Maxime Nourissat, Jofre Caraben van der Meer
 

京都市交響楽団 第11回名古屋公演

広上マエストロの京響名古屋公演、去年の予定が今年の5月22日に延期となり、緊急事態宣言中にも拘らず行ってきました。
名古屋にも緊急事態宣言が発令され、急激に感染者数が増えている真っ只中でしたが、当日券はなしというくらい結構の人が聴きにきていました。

シベリウス/交響詩「フィンランディア」
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲
     ~休憩~
シベリウス/交響曲第2番
 指揮/広上淳一
 ヴァイオリン/三浦文彰
 コンサートマスター/会田莉凡

シベリウス特集となった今回の広上マエストロの公演、最初の「フィンランディア」の出だしから魂を揺さぶるような音の連続でした。日本クラシック劇場のトップスリーの一つ愛知県芸術劇場大ホールで奏でられる演奏は、広上マエストロと京都交響楽団が15年近くを共にした結晶なのかしら、やっぱり天才ですね!
すっかり大人になった三浦文彰のヴァイオリン協奏曲のアンコールは、同じシベリウスの「水滴」
そして最後は最も有名なシベリウス2番です。
アンコールは、「悲しきワルツ」な・なんという演奏でしょうか?
レクイエムのようにしみじみと始まり、しばらくすると踊り出したくなるような優雅なワルツになる。今まで聴いてきた「悲しきワルツ」とは全然違った、全身全霊を込めた演奏でした。
思わず主人と顔を見合わせてしまいましたが、やはり良い演奏会は、現場で見て聴いてみなければわからない!


名古屋でJR東海の“おもてなし”

前から予定してあった名古屋で京都交響楽団の演奏会が5月22日にあり、JR東海ツアーズの1day名古屋で行ったのですが、往復17600円の料金プランの上に2000円のクーポンが付いていて名古屋駅付近のレストランで使える隠れ 「go to travel」のサーヴィスを受けました。
名古屋駅の高島屋の上、JRセントラルタワーズには12階、13階とレストラン街があり、名古屋名物から京都のお店など全国の美味しいお店が揃っています。
まずは「星乃珈琲店」でケーキとコーヒーを、それから「花の茶屋・両口屋是清」できしめんセットをいただきました。
新幹線も、レストランも人が少なくてコロナに安全な1日でした。
帰りの新幹線では、高島屋で買った柿安のお弁当をゆったり食べながら。

名駅レストラン街とオアシス21あたり

飯守泰次郎 傘寿記念 ワーグナー「ニーベルングの指環」

上野の森にて、ワーグナー「ニーベルングの指環」ハイライト特別演奏会がありました。
飯守泰次郎マエストロの80歳記念演奏会でもあり、最後には世界トップの歌手たちの合唱で “Happy Birthday To You”の贈り物もあったんです。
今回の演奏会のためバイロイト祝祭劇場総監督で演出家のカタリーナ・ワーグナー氏が本公演名誉監督を引き受けてくださり、バイロイト祝祭劇場やウィーン国立歌劇場の「ニーベルングの指環」に出演したトマーシュ・コニェチュニーやステファン・グールド、ダニエラ・ケーラーなどバイロイト音楽祭のスターたちが出演する世界水準のスケールを誇る演奏会となりました。
そのためでしょうか、指揮者の井上道義や高関健それに音楽批評家たちも聴きに来ていたようです。
最後はスタンディングオベイションと拍手が鳴り止まず何度も何度も舞台に出てくる飯守マエストロは、足が少しお悪いにもかかわらず、巨匠の風格と実力が滲み出ていました。
このような演奏会に参加できて本当に光栄なことですし、ウィーン国立歌劇場のライブストリーミングで「ラインの黄金」を観ておいて良かったとつくづく思いました。

《飯守泰次郎 傘寿記念》
序夜「ラインの黄金」より
-序奏~第1場「ヴァイア! ヴァーガ!」~アルベリヒの黄金強奪(ラインの乙女たち、アルベリヒ)
-第4場 神々のヴァルハラへの入場(管弦楽)
第1日「ワルキューレ」より
-第3幕第1場 ワルキューレの騎行(管弦楽)
-第3幕第3場 ヴォータンの別れと魔の炎の音楽「さらば、勇敢で素晴らしい娘よ!」(ヴォータン)
     ~休憩(30分)~
第2日「ジークフリート」より
-第1幕第3場 ジークフリートの鍛冶の歌「ホーホー! ホーハイ! 鎚よ、丈夫な剣を鍛えろ!」(ジークフリート、ミーメ)
-第2幕第2場 森のささやき(管弦楽)
-第3幕第2場 「上の方を見るがよい!」(さすらい人、ジークフリート)
-第3幕第3場 「太陽に祝福を! 光に祝福を!」(ブリュンヒルデ、ジークフリート)

     ~休憩(30分)~
第3日「神々の黄昏」より
-序幕より 夜明けとジークフリートのラインへの旅(管弦楽)
-第2幕第3場 「ホイホー!」~第4場「幸いなるかな、ギービヒ家の御曹司!」(ハーゲン、男声合唱)
-第2幕第5場 「ここに潜んでいるのはどんな魔物の企みか?」(ブリュンヒルデ、ハーケン、グンター)
-第3幕第2場 「それから小鳥は何と?」~ジークフリートの死と葬送(ジークフリート、ハーゲン、グンター、男声合唱)
-第3幕第3場 ブリュンヒルデの自己犠牲「太い薪を積み上げよ」(ブリュンヒルデ、ハーゲン)
 管弦楽/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 指揮/飯守泰次郎
 名誉監督/カタリーナ・ワーグナー
 ブリュンヒルデ/ダニエラ・ケーラー
 ジークフリート/シュテファン・グールド
 アルベリヒ、ヴォータン、さすらい人、グンター/トマス・コニェチュニー
 ハーゲン/妻屋秀和
 ミーメ/高橋淳
 ヴォークリンデ/増田のり子
 ヴェルグンデ/金子美香
 フロースヒルデ/中島郁子
 男声合唱/ワーグナー特別演奏会合唱団
 合唱指揮/藤丸崇浩
 

ウィーン国立歌劇場「エフゲニ・オネーギン」

5月19日からコロナウイルスの影響で休演していたウィーン国立歌劇場の公演が始まりますが、始まるまではアーカイブを放映してくれています。
今日は、見逃していたチャイコフスキーの「エフゲニ・オネーギン」を観てみることにしました。
そしてチャイコフスキーのオペラの素敵なアリアの数々を聴くことができました。
最近、無観客でプレミエ公演をした「ファウスト」で熱演していたニコール・カーが、タチアーナ役で出ていることもあって。

タチアーナ/ニコール・カー Nicole Car
エフゲニ・オネーギン/アンドレ・シューウェン Andre Schuen
レンスキー/ボグダン・ヴォルコフ Bogdan Volkov
グレーミン侯爵/ディミトリー・イヴァシュチェンコ Dimitry Ivashchenko
オリガ/アンナ・ゴルヤチョヴァ Anna Goryachova
ラーリナ/ヘレーヌ・シュナイダーマン Helene Schneiderman
フィリピエヴナ/ラリッサ・ディアトコヴァ Larissa Diadkova
トリケ/(ミコラ・エルディク Mykola Erdyk)
陸軍大尉&ザレツキー/ダン・パウル・ドゥミトレスク Dan paul Dumitrescu
指揮/トマーシュ・ハヌス Tomas Hanus
演出/ドミトリー・チェルニャコフ Dmitri Tcherniakov
衣装/マリア・ダニロヴァ Maria Danilova
照明/グレブ・フィルシュティンスキー Gleb Filshtinsky

ロシアの国民的詩人プーシキンの韻文小説「オネーギン」をもとに、チャイコフスキーが作曲したオペラ「エフゲニ・オネーギン」は、1879年3月17日に世界初演を果たした。
モテ男のオネーギン(アンドレ・シューウェン)は、夢見がちな田舎娘のラブレターに、若く夢見がちな時代はあっというまに過ぎ去ってしまい人生は夢想した通りには決してならないと諭します。
オネーギン役のアンドレ・シューウェンは1984年生まれのイタリア人ですから30代後半でしょうか、長身で素敵なバリトンです、最後旅から帰って舞踏会でタチアーナに久しぶりに出会い、本当にタチアーナを愛していると分かったオネーギンの狂ったような行動が素敵でした、注目の歌手ですね!
「ファウスト」に出たタチアーナ役のニコール・カーも良かったですね。最後伯爵夫人としての落ち着きは「オネーギンを愛しているけど、結婚生活には向かないのよ」と言っている、女性一般の意見を述べてくれています。
第3幕の初めの華麗なポロネーズや、ロシアの自然を歌った合唱や重唱は本当に良いものですね!ロシア語のあのくちゃくちゃした発音が好きではなかったんですが、ロシアのオペラを見直しましょうか。

オネーギン役を歌った、イタリア生まれのドイツリートを得意とするバイトン歌手アンドレ・シューウェン (Andre Schuen)が、ロンドンのウィグモア・ホールでリサイタルを開いた時のyoutube がありますのでご覧ください。
強い声でありながら重すぎずいい感じ、「ドン・ジョバンニ」が聴きたい!

ウィーン国立歌劇場「ファウスト」(無観客)

ウィーン国立歌劇場は、現地時間で4月29日に新演出でグノーの「ファウスト」を無観客で上演し、日本でも無料でストリーミングされました。そしてウィーンでは5月19日から観客を入れて公演をすることが決まったようです。本当によかったですね! 去年の春以来100近くのオペラをアーカイブとして無料で放映してくれたおかげで、僅かながらでもオペラを楽しむことができ、演目のレパートリーや好きな歌手も増えて楽しくなったところです。もう一度見てみたいオペラがたくさんありますが、また観る機会があるでしょう。
グノーの「ファウスト」はフランス語の5幕のグランドオペラですが、バレエの部分は省いてあり、時代は1960年代に置き換えてあります。ファウスト役は乗りに乗っているフローレス、マルグリートはオーストラリア出身の若きニコール・カー、メフィストフェレスはポーランドのアダム・パルカ、悪魔の衣装が似合います。

ファウスト/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez
マルグリート/ニコール・カー Nicole Car
メフィストフェレス/アダム・パルカ Adam Palka
ヴァランタン/エティエンヌ・デュピュイ Etienna Dupuis
ワグナー/マーティン・へスラー Martin Hassler
ジーベル/ケイト・リンジー Kate Lindsey
マルト/モニカ・ボヒネク Monika Bohinec
指揮/ベルトラン・ド・ビリー Bertran de Billy
演出/フランク・カストルフ Frank Castorf
舞台装置/アレクサンダー・デニック Alexandar Denic
衣裳/アドリアーナ・ブラーガ・ペレツキ Adriana Braga Peretzki
照明/ローター・バウムガルテ Lothar Baumgarte

ゲーテの「ファウスト」から題材を取っているのは皆さんご存知の通り。
悪魔メフィストフェレスに魂を売って永遠の若さを手に入れた老博士ファウスト。彼は清純な乙女マルグリートと恋に落ちるが彼女を捨て、彼の子を宿したマルグリートは生まれたばかりのわが子を殺し、牢に繋がれ錯乱。彼女の魂は神のもとに召されていく…。
原作の舞台は16世紀ドイツですが、今回のフランク・カストルフの演出では1960年代のパリに設定。
「CAFE OR NOIR 」が中心となり、2人のカメラマンが出てきて細部を写した動画を舞台上に映し出しながら、話は進められる。最近のYoutubeばやりがここにも!
マルグリートが歌う有名な「宝石の歌」こどもを宿しお買い物袋を持って歌う「紡ぎ車の歌」など若いニコール・カーが体当たりで役に挑んでいることがよく分かります。
メフィストフェレス役のアダム・パルカ、下半身毛むくじゃらの悪魔のスタイルは、ちょっとエロチックで面白い。
マルグリートの元カレとしてメゾ・ソプラノのケイト・リンジーが出ています。
もちろん、フローレスのファウストは歌も演技も完璧!



カニクリームコロッケ

巣ごもり生活がまたやってきました。
午前中は、、ローマ聖チェチーリア音楽院のガラコンサートのライブストリーミングをパッパーノの指揮で、
ベッリーニ、ドニゼッティのオペラのアリアをたくさん聞くことができました。
そして夕食は、カニの身が手に入ったのでカニクリームコロッケと春キャベツ、新玉ねぎ、ベーコンの入ったスープそれにむつの甘辛煮です。

日本フィル第729回東京定期演奏会

4月23日緊急事態宣言前、最後の演奏会に行ってきました。
サントリーホール前で平井理事長が“4月25日〜5月11日までは劇場は無観客となります。しばらく生演奏は聴けなくなります”との声に思わず今日来てよかったと喜び合いました。
東京都第3次の緊急事態宣言の期間は4月25日〜5月11日まで、日本フィルの定期演奏会は23日、24日ですからまさに最後の演奏会となるわけですね。2週間の国内待機期間を終えた桂冠指揮者兼芸術顧問のアレクサンドロ・ラザレフの指揮でロシアの魂Season 4グラズノフとストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」です。

《ラザレフが刻むロシアの魂SeasonⅣグラズノフ》
グラズノフ/交響曲第7番ヘ長調作品77「田園」
     ~休憩~
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
 指揮/アレクサンドル・ラザレフ
 ピアノ/野田清隆
 コンサートマスター/扇谷泰朋
 ソロ・チェロ/菊地知也

グラズノフ(1865-1936)とストラヴィンスキー(1882-1971)は、ともにリムスキー・コルサコフの弟子ではありますが、17歳の歳の差だけではなくロシア音楽界のアカデミズムの頂点に君臨して、保守派の代表格であるグラズノフとベルエポックのパリで新たな音楽運動の寵児となったストラヴィンスキーの響きの違いを楽しみましょう。

1902年に完成されたグラズノフの交響曲7番は、サンクトペテルブルグ音楽院で教授として教育活動をしていた時につくられたもので《田園》というニックネームで呼ばれているのはベートーヴェンの交響曲6番の《田園》に似た牧歌的な雰囲気を持っているためだと言われる。

ディアギレフがパリで旗揚げしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために1910年作曲した「火の鳥」の衝撃的な成功により、「ペトルーシュカ」「春の祭典」も注目を集めた。今回の「ペトルーシュカ」は、1947年の改訂版の演奏となります。
メロディーもリズムも楽器も多彩で本当に面白い!今回はラザレフさんの指揮の下、特に力が籠っていたようです。
バレエも見てみたい気がしますね!   で、帰ってyoutube で早速観てみました。
そして今回のラザレフさんの東京定期が出来たのは奇跡的なことだったようです。
これからも日本フィル、奇跡を起こしてください。

それでは、「ペトルーシュカ」バレエをどうぞ。