10月9日(水)

読響 第592回定期演奏会は、ロシアが誇る世界的巨匠ユーリ・テミルカーノフ指揮で、ショスタコーヴィチの交響曲第13番「バビ・ヤール」です。

ハイドン/交響曲第94番ト長調「驚愕」
     ~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第13番変ロ短調作品113「バビ・ヤール」
 指揮/ユーリ・テミルカーノフ
 バス/ピョートル・ミグノフ Petr Migunov
 男声合唱/新国立劇場合唱団(合唱指揮/冨平恭平)
 コンサートマスター/日下紗矢子
 字幕/一柳富美子

フランツ・ヨゼフ・ハイドン(1732-1809)の「驚愕」は、ハンガリーのエステルハージ公爵が1790年に亡くなって自由な音楽活動が可能になった時に、ロンドンに渡り交響曲を12曲書いた2番目の曲。偉大なロシアのマエストロ、テミルカーノフが大型編成によるハイドンを聴かせてくれます。

そして、ショスタコーヴィチ(1906-75)の「バビ・ヤール」、バスのソロが入る合唱付きの交響曲なんですが、そのバスのピョートル・ミグノフが、まるでガス室に収容されたユダヤ人みたいで、ひょろっと痩せて丸刈り。
「バビ・ヤール」はウクライナの首都キエフ近郊の渓谷の名前で、1941年にこの地を占拠したナチス親衛隊らによって、約34000人のユダヤ人が銃殺された。ユダヤ問題を扱ったエフトゥシェンコの詩「バビ・ヤール」に感銘を受けたショスタコーヴィチは、1962年4月にバス独唱とバスの合唱、オーケストラのための交響詩「バビ・ヤール」を完成させ、さらに新しい詩集から3篇の詩を選び全5楽章の交響曲13番を同年7月20日に書き上げた。
第1楽章 バビ・ヤール 第2楽章 ユーモア 第3楽章 商店にて
第4楽章 恐怖 第5楽章 立身出世
色々圧力があって、ショスタコーヴィチは歌詞を変更したのですが、今回は改定前の原典版歌詞で演奏された。という凄い演奏会だったわけなんです。

 

読響・テミルカーノフ
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