ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はベッリーニの最後のオペラ「清教徒」(2015年3月10日公演)です。ドニゼッティの「愛の妙薬」でアディーナ役のオルガ・ペレチャッコが今度はエルヴィーラを演じ、「ハムレット」に続き「狂乱の場」を歌います。グルべローヴァが得意としていた難役を若いロシアのソプラノ、オルガ・ペレチャッコが引き継いでいます。
エルヴィーラ/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
サー・リッカルド・フォース/カルロス・アルバレス Carlos Alvarez
王妃エンリケッタ/イルセヤー・カイルロヴァ Ilseyar Khayrullova
アルトゥーロ・タルボ卿/ジョン・テジエ John Tessier
サー・ジョルジョ/パク・ヨンミン Jongmin Park
グァルティエーロ・ヴァルトン卿/ソリン・コリバン Sorin Coliban
サー・ブルーノ・ロバートン/カルロス・オスナ Carlos Osuna
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/ジョン・デュー John Dew
舞台/ハインツ・バルテス Heinz Balthes
衣装/ホセ・マヌエル・ヴァスケス Jose Manuel Vasquez
17世期のイギリス、議会派(清教徒)と王党派の間の権力闘争にエルヴィラ(議会派の娘)とアルトゥーロ(王党派)が巻き込まれ、婚約が解消された恋敵のリッカルドも絡まって、エルヴィラは気が狂ってしまう。
ソプラノのエルヴィラやテナーのアルトゥーロには歌手として高度のテクニックが必要になるオペラで最後のカーテンコールではいつまでも拍手が鳴り止みませんでした。若きオルガ・ペレチャッコ声も顔も狂乱も素敵でした。
幕切れは普通はハッピーエンドで終わるはずですが、今回は恋敵のリッカルドがアルトゥーロを刺して、エルヴィーラはそこに倒れ込むところで終わります。