ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」(2018年5月2日公演)2年前の公演ということになり、本当に忙しい毎日です。もうすっかり街中は車も多く、コロナ前の生活に戻ったかのようですが。
ジョルダーノ/歌劇「アンドレア・シェニエ」(2018年5月2日公演)
アンドレア・シェニエ/ヨーナス・カウフマン Jonas Kaufmann
カルロ・ジェラール/ロベルト・フロンターリ Roberto Frontali
マッダレーナ/アーニャ・ハルテロス Anja Harteros
ベルシ(マッダレーナの召使で混血児)/イルセヤー・カイルロヴァ Ilseyar Khayrullova
コワニー伯爵夫人(マッダレーナの母)/ドンナ・エレン Donna Ellen
老女マデロン/ゾルヤーナ・クシュプラー Zoryana Kushpler
ルーシェ(シェニエの友人)/ボアズ・ダニエル Boaz Daniel
ピエトロ・フレヴィーユ(小説家)/マニュエル・ウォルサー Manuel Walser
フーキエ・タンヴィル(検察官)/アレクサンドルー・モイシウク Alexandru Moisiuc
マシュー(共和派)/ヴォルフガング・バンクル Wokfgang Bankl
神父(実は詩人)/ベネディクト・コーベル Benedikt Kobel
密偵インクレディービレ/カルロス・オスナ Carlos Osuna
コワニー家の家老/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
デュマ(裁判所長)/ダン・パウル・ドゥミトレスクー Dan Paul Dumitrescu
シュミット(サン・ラザール刑務所の看守)/アイク・マルティロッシアン Ayk Martirossian
指揮/マルコ・アルミリャート Marco Armilliato
演出/オットー・シェンク Otto Schenk
舞台/ロルフ・グリッテンペルグ Rolf Glittenberg
衣装/ミレアナ・カノネロ Mileana Canonero
ウンベルト・ジョルダーノ(1867ー1948)の「アンドレア・シェニエ」は、実在の人物を描いたものです。フランス革命の頃の詩人でロマン主義文学運動の先駆者の一人として知られています。そしてシェニエは、恐怖政治が終わる3日前に「国家反逆罪」で斬首刑となりました。
フランス革命の直前、伯爵家のパーティーでシェニエ(ヨーナス・カウフマン)は貴族を批判し、愛を賛美する詩を披露します。それを聞いたマッダレーナ(アーニャ・ハルテロス)は、シェニエに恋をします。
第2幕では、フランス革命の最中シェニエとマッダレーナは再会し二人は恋に落ちます。シェニエが革命政府に捕まり死刑が宣告され、マッダレーナは見知らぬ女性死刑囚の身代わりとなり一緒に死刑台に運ばれるところで終わります。
詩人にして剣の達人の恋多き青年貴族シェニエ役のカウフマンが歌う「恋がどういうものか、お目にかけましょう」”Un di all’azzurro spazio”で大拍手が湧きました。
マッダレーナ役のアーニャ・ハルテロスが歌う「母が殺されてから、私は愛を頼りに生きてきたのです」”La mamma morta”で苦しい心の内を告発します。ここでまたすごい拍手です。
マッダレーナを小さい時から見つめていたお人好のジェラール役のロベルト・フロンターリも存在感ありましたね!
演出は、オットー・シェンクですからフランス革命当時の舞踏会の様子が豪華で伝統的かつリアリスティックに描かれていてとても楽しい。
まだまだウィーン国立歌劇場のオペラ続きます
それから今後のライブストリームもありますのでお楽しみに!