4月23日緊急事態宣言前、最後の演奏会に行ってきました。
サントリーホール前で平井理事長が“4月25日〜5月11日までは劇場は無観客となります。しばらく生演奏は聴けなくなります”との声に思わず今日来てよかったと喜び合いました。
東京都第3次の緊急事態宣言の期間は4月25日〜5月11日まで、日本フィルの定期演奏会は23日、24日ですからまさに最後の演奏会となるわけですね。2週間の国内待機期間を終えた桂冠指揮者兼芸術顧問のアレクサンドロ・ラザレフの指揮でロシアの魂Season 4グラズノフとストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」です。

《ラザレフが刻むロシアの魂SeasonⅣグラズノフ》
グラズノフ/交響曲第7番ヘ長調作品77「田園」
     ~休憩~
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
 指揮/アレクサンドル・ラザレフ
 ピアノ/野田清隆
 コンサートマスター/扇谷泰朋
 ソロ・チェロ/菊地知也

グラズノフ(1865-1936)とストラヴィンスキー(1882-1971)は、ともにリムスキー・コルサコフの弟子ではありますが、17歳の歳の差だけではなくロシア音楽界のアカデミズムの頂点に君臨して、保守派の代表格であるグラズノフとベルエポックのパリで新たな音楽運動の寵児となったストラヴィンスキーの響きの違いを楽しみましょう。

1902年に完成されたグラズノフの交響曲7番は、サンクトペテルブルグ音楽院で教授として教育活動をしていた時につくられたもので《田園》というニックネームで呼ばれているのはベートーヴェンの交響曲6番の《田園》に似た牧歌的な雰囲気を持っているためだと言われる。

ディアギレフがパリで旗揚げしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために1910年作曲した「火の鳥」の衝撃的な成功により、「ペトルーシュカ」「春の祭典」も注目を集めた。今回の「ペトルーシュカ」は、1947年の改訂版の演奏となります。
バレエ「ペトルーシュカ」は、魔術師の笛によって命を与えられた人形ペトルーシュカが、美しいバレリーナに恋をし、恋敵のムーア人(いずれも命を吹き込まれた人形)に殺されてしまうまでの出来事を、謝肉祭の街を舞台に描き出した作品です。
メロディーもリズムも楽器も多彩で本当に面白い!今回はラザレフさんの指揮の下、特に力が籠っていたようです。
バレエも見てみたい気がしますね!   で、帰ってyoutube で早速観てみました。
そして今回のラザレフさんの東京定期が出来たのは奇跡的なことだったようです。
これからも日本フィル、奇跡を起こしてください。

それでは、「ペトルーシュカ」バレエをどうぞ。

日本フィル第729回東京定期演奏会
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