11月18日(木)
銀杏が金色に色づいて秋本番の山下公園、
今日は、日本フィル第372回横浜定期演奏会
指揮者ピエタリ・インキネンが2年ぶりに横浜定期に出演しました。
場所は神奈川県民ホールです。
マスクもなく、コロナに神経質になっている様子もなく、
きっちり演奏して若々しく爽やかなインキネンでした!
ブラームス/悲劇的序曲作品81
ヴィエニャフスキ/歌劇「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲作品20
~休憩~
ブラームス/交響曲第1番ハ短調作品68
指揮/ピエタリ・インキネン
ヴァイオリン/扇谷泰朋
コンサートマスター/田野倉雅秋(前半)
コンサートマスター/扇谷泰朋(後半)
ソロ・チェロ/菊地知也
ブラームス(1833-1897) の曲の間にヴィニヤフスキ(1834-1880)の曲が挟まれているというプログラムです。
ブラームスと同年代のヴィニヤフスキは、ポーランド出身のヴァイオリニスト・作曲家で、名演奏家として高い名声をえていた。11歳くらいから各地を回って演奏をしていたという天才的な早熟ぶりです。
グノーのオペラ「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲は、「ファウスト」の中のアリア「この清らかな住まい」「宝石の歌」「金の子牛の歌」のなどの美しい旋律を使い、ヴィエニャフスキの超絶技法を散りばめた作品にしている。今日は日本フィル、コンサートマスターの扇谷泰朋がソロをを担当する。
ブラームスの「悲劇的序曲」は「大学祝典序曲」とともに、クララ・シューマンの誕生日に贈られたもので、9月13日にこの曲をプレゼントされたクララは夜にはブラームスとピアノの4手で演奏をしたというハッピーな曲。
休憩後、この2年間の空白は何もなかった様に現れて、すぐにブラームスの1番を指揮をするインキネンに日本のコロナ待機期間はなかったのかしらと不思議に思ってしまいます。
素晴らしい演奏後も、拍手が鳴りやまず、照れながら出てくるインキネンは、巨匠とは全く違ったイメージですよね! この夏にはバイロイトで「ワルキューレ」を指揮したばかりです。