ウィーン国立歌劇場は、ショスタコーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」をライブストリーミングしました。題名の「マクベス夫人」というのはシェイクスピアの「マクベス」に登場するマクベスの妻が悪女の典型ということで付けられている。
ウィーンで2023年6月12日公演のオペラで、6月13日から3日間無料で観ることができますのでサインインをしてご覧ください。

ウィーン国立歌劇場公演「ムツェンスクのマクベス夫人」
 
ショスタコーヴィチ/歌劇「ムツェンスクのマクベス夫人」(2023年6月12日公演)
ボリス・イズマイロフ/ギュンター・グロイスベック Gunther Groissbock
ジノヴィー・イズマイロフ/アンドレイ・ポポフ Andrei Popov
カテリーナ・イズマイロヴァ/エレーナ・ミハイレンコ Elena Mikhailenko
セルゲイ/ディミトリー・ゴローヴニン Dmitry Golovnin
ソネートカ/マリア・バラコヴァ Maria Barakova
アクシーニャ/エフゲニヤ・ソトニコヴァ Evgeniya Sotnikova
襤褸を着た農夫/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
家令・警察官/ハンス・ペーター・カンマラー Hans Peter Kammerer
番頭・哨兵/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
第1の労働者/トーマス・ケーバー Thomas Kober
第2の労働者/オレグ・ザリツキー Oleg Zalytskiy
第3の労働者/ヴェリ=ペッカ・ヴァ―プラ Veli-Pekka Varpula
製粉工/ヨハンネス・ギッサー Johannes Gisser
御者/トーマス・ケーバー Thomas Kober
司祭/エフゲニー・ソロドヴニコフ Evgeny Solodovnikov
警察署長/アッティラ・モクス Attila Mokus
教師/カルロス・オスナ Carlos Osuna
酔っ払い/フランツ・グルーバー Franz Gruber
軍曹/リヴィウ・ブルズ Liviu Burz
老いた流刑者/ダン・パウル・ドミトレスク Dan Paul Dumitrescu
女流刑者/ジェンニ・ヒエターラ Jenni Hietala
指揮/アレクサンダー・ソディ― Alexander Soddy
演出/マティアス・ハルトマン Matthias Hartmann
舞台装置/フォルカー・ヒンターマイアー Volker Hintermeier
衣裳/スー・ビューラー Su Buhler
振付/テレサ・ローテンベルグ Teresa Rotemberg
 
第2幕と第3幕の間に休憩
 

ショスタコーヴィチが1930年から1932年にかけて(20代の半ばに)作られた力作です。
平凡な夫ジノヴィーに愛想をつかしている主人公カテリーナが、肉欲的なセルゲイとベッドにいるところを義理の父ボリスが見つけてしまいます。自分がカテリーナと寝る機会がなかったことに腹を立てたボリスは、セルゲイを鞭で打ちますが、ボリスはカテリーナが毒を混ぜたマッシュルームを食べて死んでしまいます。帰ってきた夫ジノヴィーも殺してしまいますが、セルゲイとカテリーナの結婚式の最中にジノヴィーの死体が見つかって二人ともシベリア送りとなってしまう。
流刑中セルゲイは美しいソネートカと関係を持つようになりカテリーナは次の殺人を考えるという残忍なストーリーなんですが、人生の愚かさと不正を大いに笑い飛ばしているショスタコーヴィチの強烈な音楽は凄いものがあります。
今回は四幕はじめにショスタコーヴィチの「弦楽四重奏曲第8番」1楽章が静かに演奏され、強いティンパニーから通常の「マクベス夫人」になっている、指揮者のアレクサンダー・ソディか演出のマティアス・ハルトマンのなせる技でしょうか。

ウィーン国立歌劇場「ムツェンスクのマクベス夫人」
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