ウィーン国立歌劇場は、ジョルジ・リゲティ(1923-2006)のオペラ「ル・グラン・マカーブル」をストリーミング配信することになりました。
リゲティ生誕100年を記念しての公演と思われます。
ブリューゲルランドという完全に荒廃しつつも繁栄している仮想公国、舞台ではバックにブリューゲルの「死の勝利」という地獄絵が描かれています。
死の別名ネクロツァル、別名悪魔のようなグラン・マカーブルが現れ “私は「死」であり今夜彗星の力を借りて全世界を滅ぼす”と宣言する。
リゲティは、「ル・グラン・マカーブル」をハイパーカラーで漫画のようなイベントにしたいと考えており、舞台はまさにクレイジーで、音楽はほぼルール破りのオーケストレーションといえる、が面白い。

ウィーン国立歌劇場公演「ル・グラン・マカーブル」

リゲティ/歌劇「ル・グラン・マカーブル」(2023年11月公演)
死神ネクロツァール/ゲオルグ・ニグル Georg Nigl
秘密政治警察ゲポポの長官、女神ヴィーナス/セーラ・アリスティドゥー Sarah Aristidou
ブリューゲルの君主ゴーゴー公/アンドリュー・ワッツ Andrew Watts
恋人アマンダ/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
恋人アマンド/イザベル・シニョレット Isabel Signoret
宮廷占星術師アストラダモルス/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
アストラダルモルスの妻メスカリーナ/マリーナ・プルデンスカヤ Marina Prudenskaya
大酒呑みのピート/ゲルハルト・シーゲル Gerhard Siegel
白大臣/ダニエル・イェンツ Daniel Jenz
黒大臣/ハンス・ペーター・カンマラー Hans Peter Kammerer
悪党ルフィアック/ユスン・ガブリエル・パク Jusung Gabriel Park
悪党ショビアック/ジャック・リー Jack Lee
悪党シャベルナック/ニキータ・イヴァセチュコ Nikita Ivasechko

指揮/パブロ・エラス=カサド Pablo Heras-Casado
演出・舞台装置・振付/ヤン・ロウワース Jan Lauwers
衣裳/ロット・レム Lot Lemm
照明/ケン・ヒオコ Ken Hioco
共同振付/パウル・ブラックマン Paul Blackman
ドラマトゥルグ/エルケ・ヤンセンス Elke Jansens

ドイツ語歌唱。全4場。第2場と第3場の間に休憩。

詳細 預言されたハルマゲドンは一般に失望させられます。ジェルジ・リゲティは、彼の唯一のオペラ『ル・グラン・マカーブル』で、あらゆる衝動と弱点を備えたありのままの人間の状態が、まさに差し迫った黙示録の原因となる、大規模で言説的な世界劇場を作り上げました。乳と蜂蜜の想像上の腐敗した土地、暴食、酩酊、好色さのビジョンであるブリューゲルラントに、ある日ネクロツァルまたは悪魔のようなグランド・マカブルとして知られる死が到来し、差し迫った世界と軽薄な人類の破滅を告げる。しかし、慣れない人生の快楽に誘惑され、最後に命を落とすのはネクロツァル本人だけだった。他の人は皆、一時的に生き残った時間を以前のライフスタイルを続けるために利用すべきであるという結論を導き出します。協力:ニードカンパニー

https://www.wiener-staatsoper.at/die-staatsoper/medien/detail/news/le-grand-macabre/

ウィーン国立歌劇場「ル・グラン・マカーブル」
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