10月18日(土)
日本フィル第774回東京定期演奏会は、ショスタコーヴィチ特集です。
ピアノ協奏曲に小川典子さんを迎え、彼女の硬質なピアノ演奏の響きがショスタコーヴィチにぴったりな素敵な演奏会でした。

日本フィル・第774回東京定期演奏会
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲第1番ハ短調作品35
     ~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第11番ト短調作品103「1905年」
 ピアノ/小川典子
 トランペット/オッタビアーノ・クリスト―フォリ Ottaviano Cristofoli
 指揮/カーチュン・ウォン Kahchun Wong
 コンサートマスター/扇谷泰朋
交響曲のコントラバスは10人。鐘はハンマーで叩く。

 
ショスタコーヴィチ(1906-1975)は、第1回ショパン・コンクールにソ連代表として参加したほどのピアノの名手だった。ピアノコンチェルト1番の初演は1933年レニングラード・フィルの開幕を告げるコンサートで作曲者ショスタコーヴィチのピアノ、シュミットのトランペット、フリッツ・シュティドリーの指揮で大成功を収めた。
今回は小川典子のピアノ、日本フィルのソロ・トランペット奏者のオッタビアーノのトランペット、そしてカーチュンの指揮です、独奏ピアノと独奏トランペットと弦のみの演奏で、ゆったり弱音器付きのヴァイオリンの中、安定したオッタビアーノのトランペットと小川典子のキンキンのピアノがもう最高に強烈でした。

そして交響曲11番ですが、1905年1月22日(旧ロシア暦では9日)皇帝に請願するため人々がサンクトペテルブルグの冬宮広場に向かって歩いていたが、突然、広場の守備をしていた軍隊が発砲し多くの死傷者が出た。これが「血の日曜日」でこの事件をきっかけとしてロシアの第一次革命が起こり、11番はこの事件を生々しく描き出した「表題交響曲」として1楽章「宮殿広場」2楽章「1月9日」3楽章「永遠の追憶」血の日曜日で殺された人々の葬送の音楽として低音弦がホールいっぱいに響き渡ります、4楽章「警鐘」と名付けられている終盤で鐘がハンマーで打ち鳴らされカーチュンの指揮が数秒止まったまま、おろされた時にはブラオボーの嵐が巻き起こりました。



 
 
カーチュン・ショスタコ特集
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