7月29日(火) 東京シティーフィル プーランクとお話 夜7:00~
プーランク/演奏会用組曲「模範的な動物たち」(台本/矢崎彦太郎)
プーランク/「小象ババールの物語」(台本/ジャン・ドゥ・ブルノフ、訳/矢崎彦太郎)
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮/矢崎彦太郎
朗読/中井美穂
コンサートマスター/戸澤哲夫
プーランクは、フランスの作曲家で、もとのお話はすべてフランス語です。
初めの組曲は、バレエ作品を管弦楽組曲に直したもので、ラ・フォンテーヌの「寓話」から「夜明け」「恋するライオン」「中年男と二人の愛人」「死ときこり」「二羽の雄鳥」「昼の食事」を取り上げている。
次の「小象のババール」は、退屈していた従姉妹の子供達が、「フランシスおじさんの曲はつまらないから今度はこれを弾いてよ」とジャン・ドゥ・ブルノフの有名な絵本を持ってきたので、物語を語りながら、即興でピアノを弾いたがこれが大うけで、楽譜にするように頼まれたと言うわけです。
今回のは、ピアノヴァージョンでなく、オーケストラヴァージョンで、ジャン・フランソアがオーケストラにアレンジしています。何故かって言うと、プーランクは忙しかったからだそうです。
これが「小象のババール」楽譜の表紙、絵本を曲にしたのでカワイイ!
家にある楽譜なので、縁が黄色くなっています。
それで基の絵本は、どんなものか興味が沸いてきました。
こんな感じで、楽譜と同じ字ですね。
多分日本語に訳した絵本もあると思いますが、お母さんをハンターに殺されてしまった小象のババールが、優しいおばあさんに出会い、いろいろ学んで象の国の王様になるところまでを音楽にしています。
それで今回は、矢崎マエストロ自身が書き下ろした日本語の台本を「旅の香り」でお馴染みの中井美穂さんが朗読してくれました。ラ・フォンテーヌの方は、もともと朗読はついていないし、ババールも楽譜に全て台詞が書いてあるわけではないので、マエストロの苦労は大変だったと思います。
それで、曲もお話もファンタジックで楽しいものでした。
フェスタ2008 東京シティーフィル「小象ババールの物語」