1月31日(土)
20世紀・日本と世界Ⅱ
第一生命ホール6:00~(プレ・トーク5:00~)
ウェーベルン/弦楽四重奏曲(1905)
ウェーベルン/弦楽四重奏のための5つの楽章作品5 (1909)
ウェーベルン/弦楽四重奏のための6つのバガテル作品9 (1913)
ウェーベルン/弦楽四重奏曲作品28 (1938)
~休憩~
間宮芳生/弦楽四重奏曲第1番(1963)
間宮芳生/弦楽四重奏曲第2番「いのちみな調和の海より」(1980)
クァルテット・エクセルシオ
今日は、間宮芳生さんと渡辺和さんとのプレ・トークが演奏会前にありました。
今年80歳になられる間宮さんは、シッカリとした足取りで歩いてこられ、お喋りもよどむことなく進められました。
実は私たちは間宮さんの2つ目の曲1980年ごろ、間宮さんの家の隣に住んでいて、ジーパンで歩く姿をよく見かけました。
そしてもう一つ、この月曜日にはエクセルシオの試演会があり、これらの曲を聴きました。
なので、二回聴くことが出来たというわけです。
でも難しいな、以前聴いたウェーベルン「夏風の中で」は、すごく気持ちよく聴けましたが、
最後の作品28などは、だんだん音を削ぎ落として行って出来た曲で。
間宮さんの曲は、本人の解釈付ですから、よく判りました。
初めの曲は、黒田喜夫の詩『不安と遊撃』の一篇「原点破壊」・・・「男と女がいて、女は、身ごもっている。ところが異型の軟体がゾロゾロ。それが母親の乳房にすがりつく。吸盤があって母の血をすい始める。男の体も吸われる」・・・という詩に興味を持ち、歌と弦楽四重奏を作ろうとして、弦楽パートの方がすらすら出来てしまった。2楽章は能舞台のイメージ、3楽章はアフリカのリズム。
次の「いのちみな・・・」の、1部はメラネシアのパン・パイプの音楽で減速(だんだん遅くなる)、2部は同旋律の繰り返しに聴こえるが音の並びが少しづつ違うアフリカ土着のコンゴの音楽、3部はフィンランドの「泣き歌」を基にしている。
これらのほかにも「日本のわらべうた」を児童合唱団と演奏したものがあるし、今度オペラ「ポポイ」を静岡音楽館で、初演するらしい。
日本の間宮さん頑張れって言いたいですよね。