10月2日(金)
東京文化会館にてリヒャルト・シュトラウスのオペラ「ダナエの愛」
ユピテル/小森輝彦
メルクール/児玉和弘
ポルクス/村上公太
ダナエ/林正子
クサンテ/平井香織
ミダス/福井敬
ゼメレ/山口清子
オイローパ/澤村翔子
アルクメーネ/磯地美樹
レダ/与田朝子
4人の王と4人の衛兵/前川健生、鹿野浩史、杉浦隆大、松井永太郎
小姓/大平媛
合唱/二期会合唱団
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/準メルクル
演出/深作健太
リヒャルト・シュトラウスの15のオペラのうち、最後から2つ目の作品。
ギリシャ神話の王女ダナエ、王ミダス、ユピテル(ゼウス)の「愛と黄金」の三角関係のお話です。
触れるものみな黄金と化すミダス王の神話と黄金の雨の姿でダナエと交わるエピテルの神話。
美術史における「ダナエ」は、魅力的な女性の代名詞で、クリムトの絵画ですと、
リヒャルト・シュトラウスもクリムトも黄金を表現すればピカイチですものね!
そして晩年の作品なのか、「黄金」より「愛」の方を選んだダナエはミダスと幸せに暮らす。
あまり上演されなかったのは、主役たちの声楽的な負担が大きいことと、
黄金をふんだんに用いるコスト上問題とのこと。
ダナエの林正子さん、若者ミダスの福井敬さん、老人で権力者ユピテルの小森輝彦さん
共によく雰囲気を出していた。
今回の演出は深作健太さん、バトルロワイヤルの映画監督ですが、意外にもおとなし目な演出でした。
二期会 ダナエの愛