3月20日(日)

びわ湖ホールと神奈川県民ホールが東京二期会と共同制作しているオペラシリーズは、今年大分のiichiko総合文化センターも加わり面白くなる予感がします。
で、今日は神奈川県民ホール。

ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」
オランダ人/青山貴
ダーラント/妻屋秀和
ゼンタ/橋爪ゆか
エリック/福井敬
マリー/小山由美
舵手/清水徹太郎
合唱/二期会合唱団、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部(合唱指揮/三澤洋史)
管弦楽/神奈川フィルハーモニー管弦楽団(ゲスト・コンサートマスター/鈴木裕子)
指揮/沼尻竜典
演出/ミヒャエル・ハンぺ
装置・衣裳/ヘニング・フォン・ギールケ

プロジェクションマッピングを駆使して映画のような舞台のような不思議な臨場感のあるオペラに仕上がっています。
指揮は沼尻竜典、演出はカラヤンとともにザルツブルグ音楽祭の黄金期を築きあげたオペラ界の巨匠ミヒャエル・ハンペ、装置・衣装は絵画、映画、オペラなどで活躍するヘニング・フォン・ギールケ。
私達はダブルキャストの2日目の方で全部で3幕あるのですが、休憩なしなので途中で退出される年配の方もいました。
3Dの映画のように、嵐の幽霊船の中に入って溺れて船酔いしてしまいそうになる迫力があり、オペラの舞台って、まだまだ可能性が広がっているんだと思えました。

オランダ人の船長が、悪魔の呪いを受け七つの海を永遠にさまよう宿命に陥り、7年に一度だけ上陸を許され、そこで彼に誠を捧げる女性に巡り合えば救済される。ゼンタという女性が救済をするため海に飛び込んで死んでしまい、オランダ人とゼンタは浄化された姿で天に昇ってゆくというストーリーですが、今回、全ては舵手の夢物語でしたというのがミヒャエル・ハンペの演出で、重い課題も何となくホット胸をなでおろし軽い気持ちになれたしろくまでした。
歌手も合唱も神奈川フィルも素晴らしかった。次の沼尻さんのワーグナーも聴きに行こうかな。

オペラ「さまよえるオランダ人」
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