12月1日(金)
サルビアホール 第89回クァルテット・シリーズは、
アトリウム・クァルテットです。
ブラームス/弦楽四重奏曲第1番ハ短調作品51-1
ヴィトマン/弦楽四重奏曲第3番「狩の四重奏」
~休憩~
チャイコフスキー/弦楽四重奏曲第1番ニ長調作品11
アトリウム・クァルテット
2003年、世界的権威である、ロンドン国際弦楽四重奏コンクールで第1位、合わせて聴衆賞を獲得しました。
男性がコサックの衣装を着ているので、ロシアのクァルテットと分かります。そしてチェロの女性が真っ赤なドレスでとても印象的。
結成から17年で、今回はファーストがボリス・ブロフツィン、一時的なピンチヒッターと思われます。
ブラームス(1833-1897)弦楽四重奏曲1番、最初の弦楽四重奏曲として発表したのは40歳になってから、ベートーヴェンの影響を強く受けてなかなか発表できなかったとか。以前クァルテットの演奏会でベートーヴェン、シューベルトときてブラームスの2番を聴いたときのホッとした感じはなんだろうと思ってみる。
ヴィトマン(1973-)ミュンヘン生まれ、クラリネット奏者としても有名ですが、作曲家として今最も注目を集めている
特にこの「狩の四重奏」は人気で「Hai!」の掛け声とともに狩りに繰り出すんですが、今回は最後が女性の声(チェロ)なんでとても印象的でした。一度お試しあれ!
チャイコフスキー(1840-1893)の弦楽四重奏曲1番は、2楽章の「アンダンテ・カンタービレ」が有名でよくアンコールに演奏される。今回はロシアのアトリウムですから、ファーストのボリス・ブロフツィンが思いっきり感傷的に弾いていました。
アンコールは、ボロディンの弦楽四重奏曲2番の3楽章「夜想曲」有名な曲で、素敵なロシアの夕べでした。