3月16日(金)
読響 第576回定期演奏会は、ハンガリーの指揮者ヘンリク・ナナシが急病のためドイツを中心に活躍するステファン・ブルニエが指揮をすることになりました。
モーツァルト(ブゾーニ編)/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
ブゾーニ/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35a
~休憩~
R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
指揮/ステファン・ブルニエ
ヴァイオリン/ルノー・カプソン
コンサートマスター/日下紗矢子
急遽指揮をすることになったステファン・ブルニエは、スイスのベルンで生まれ、ベルンとエッセンのフォルクワン・ホクシュクレでピアノ、ホーン、コンポジション、指揮を学んだ。おなかがポンと出てロッシーニでも演奏しそうな感じですが、2008年から2016年までボン市音楽総監督を務め主にドイツで活躍している。実は3月9日~12日までの4日間、N饗の中国地方(倉敷、広島、山口,益田)で演奏しており、急遽読響に呼び出されたものと思われます。
フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)は、イタリア出身でドイツを中心に世界中で活躍した作曲家・編曲者・ピアニスト・指揮者・教育者。
ブゾーニは神童で、7歳の若さで音楽家の両親の公開演奏会にてピアノ演奏デビューをした。 そしてリストの再来とも言われる程ピアニストとして成功を収め、バッハ作品のピアノ編曲は良く知られている。
初めは、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」序曲をブゾーニが書き加えたもの
次は、カプソンが弾くブゾーニのヴァイオリン協奏曲、ブゾーニ30歳のころ親友ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団のコンサートマスターを務めたヘンリ・ペトリのために作曲された、ヴァイオリンの高度な技巧が披露され、カプソンのパワフルな演奏でブゾーニの作品とか、プログラムにブゾーニ版とか書いてあるのが今回来てやっとわかりました。とても魅力的な人だということも!
そしてカプソンのアンコールはグルックの「精霊の踊り」。
R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」初めのパイプオルガンがず~んとホールに響き渡り、ブルニエがお得意としているのがよくわかる。