8月6日(火)

今日は、この4月に東京シティーフィルの首席客演指揮者に就任した藤岡幸夫さんのプレトークがコンサートの前に有り、シベリウス。英国作品、邦人作品の3本柱で進めてゆくとの抱負を語りました。

シベリウス/レミンカイネン組曲~「レミンカイネンの帰郷」
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
     ~休憩~
芥川也寸志/交響曲第1番
 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 指揮/藤岡幸夫
 チェロ/ジョヴァンニ・ソッリマ
 コンサートマスター/青木高志(ゲスト)

ジャン・シベリウス(1865-1957)の「レミンカイネン組曲」から「レミンカイネンの帰郷」

そしてアントニン・ドヴォルザーク(1841ー1904)のチェロ協奏曲は、8月12日にすみだトリフォニーホールで「100人のチェリストが集う」としてイタリア・シチリアからやって来たチェリスト兼作曲家のジョバンニ・ソッリマ、「シチリアの大魔王」とも言われている。ミューザにも若いソッリマのファンが来ていて、オーバーアクションの演奏が終わると、ブラボーとスタンディングオベーションの嵐でした。アンコールはソッリマ自作のナチュラル・ソング・ブックの第4番と第6番。

最後は、没後30年を迎えた芥川也寸志(1925-1989)の交響曲第1番。ロシアの作曲家に憧れ、ロシアに蜜入獄をしたというあの長身の紳士からは想像できない冒険でした。今日は故芥川也寸志の奥様が2階客席に聴きに来られていて演奏が終わると皆さんに紹介されましたが、芥川も長身の紳士、藤岡マエストロも長身で、シティーフィルの首席客員指揮者に任命され何か方向性が確立されたかのような雰囲気も感じられました。この曲、第1楽章は静かな序奏、第2楽章は悪魔的、第3楽章は暗めで第4楽章は悪魔の疾走で真ん中にゴジラに似たところもあるとマエストロがプレトークで言っていました。ショスタコーヴィチやプロコフィエフ、伊福部昭に似てはいますが芥川節満載のとても面白い曲で、もっともっと演奏して欲しい・・と。
アンコールがエルガーの「夕べの曲」でした。
このミューザ音楽祭の良い演奏会だったような気がします。

 

フェスタサマーミューザ川崎2019−②
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