10月18日(金)

日本フィル第714回東京定期演奏会の首席指揮者インキネンは、ベートーヴェン生誕250年として2019年今シーズンより2年間ベートーヴェン・チクルスをスタートさせます。
そしてインキネンは、なんと2020年度バイロイト音楽祭においてワーグナー「ニーベルングの指輪」全曲(新演出)の指揮に任命されました。指揮者にとってこんな名誉なことはありません。
さて、ベートーヴェン・チクルスの1回目として、

ドヴォルザーク/歌劇「アルミダ」序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58
     ~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
 指揮/ピエタリ・インキネン
 ピアノ/アレクセイ・ヴォロディン
 コンサートマスター/田野倉雅秋
 ソロ・チェロ/菊地知也

ドヴォルザーク(1841-1904)の歌劇「アルミダ」序曲は、11世期の終わりのシリアのダマスカス、美しいアルミダが十字軍の争いに巻き込まれ、愛する敵の騎士リナルドの腕の中で息絶える物語でキリスト教の勇壮なモチーフと異教徒アルミダのモチーフも聞こえる。今だに争いは続いていますが。

続いて、ベートーヴェン(1770-1827)のピアノ協奏曲4番、繊細で華麗な技巧が高く評価されているアレクセイ・ヴォロディンのピアノで楽器は専属アーティストでもあるスタインウェイ。彼は1977年レニングラード生まれ、2003年チューリッヒで行われたゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクールでの優勝を機に国際的にその名が知れることになった。
アンコールは、しっとりと思い入れたっぷりのショパンの夜想曲第5番嬰へ長調作品15−2でした。
最後は、ベートーヴェンの3番「英雄」ナポレオン・ボナパルトに捧げるつもりで書いたとされる曲です。テンポも気持ちよく進んでいきましたが、2楽章の後半にホルンの2番奏者さんがドドッと倒れて一度は椅子に座ったもののまた同じようにドドッと倒れ係りの人に運ばれました。次の3楽章は大変ホルンの三重奏があるところと思っていたらピンチヒッターくんが現れ難なく演奏が終わりました。最初のドヴォルザークはホルンが4本使われていて、そのおやすみホルンくんが出てきてくれたようです。なんというチームワークの良さ。
アフタトークで、その倒れたホルンさん意識が戻ったと言う事が分かりました、よかった!
インキネンさん!来年のワーグナー「ニーベルングの指輪」頑張ってくださいね。

インキネン バイロイト「指輪」指揮に抜擢
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