11月14日(木)
サルビアホール第121回クァルテットシリーズは、大阪国際室内楽コンクール優勝チクルス4回目で、今回は1996年に大阪国際で第1位を受賞したヘンシェル・クァルテットです。
メンデルスゾーン/弦楽四重奏のための4つの小品 作品81
シュルホフ/弦楽四重奏曲第1番
~休憩~
シューマン/弦楽四重奏曲第3番イ長調 作品41-3
ヘンシェル・クァルテット
今回は第2ヴァイオリンがチャーミングな女性のテレサ・ラ・クールに変わっています。ますますダンディになるクリストフとお姉さんのモニカ、それにチェロのマティアスは健在です。
メンデルスゾーン(1809-1847)の4つの小品は、①主題と変奏 ②スケルツォ ③カプリッチョ ④フーガの ③と④を入れ替えて演奏すると、プロデューサーの平井さんから説明がありました。
シュルホフ(1894-1942)、プラハのドイツ系ユダヤの家庭に生まれ10歳でプラハ音学院に入学し、ナチスの強制収容所で亡くなっている。彼の弦楽四重奏曲1番は前衛的でジャズ風どことなく民族音楽的で面白い。
シューマン(1810-1856)の弦楽四重奏曲3番も有名。愛妻クララの誕生日の集いで披露された曲で第1楽章の始めで、ため息のように印象的な主題「ラーレ(la-re)」は、愛妻クララ(C-la-ra)の音名象徴になる。
さすがヘンシェル、どの作品も力がこもっていて再認識です、
アンコールはラヴェルの四重奏曲から第2楽章でした。
2016年には、今は懐かしいドイツのゼーリゲンシュタットの「小さな弦楽音楽祭」にクァルテット・エクセルシオが招かれヘンシェル・クァルテットと共演し、私たちも応援に駆けつけました。デジブック「小さな弦楽音楽祭」をご覧ください。
ヘンシェル・クァルテット