11月24日(日)
第10回京響名古屋公演は、神が与えた最高の楽器〝声〟によるハーモニーのスウェーデン放送合唱団と京響の広上淳一指揮でフォーレとモーツァルトの2大レクイエムの演奏です。
3階からの眺めは素晴らしい!
右手には、オルガンが、左にはハープが、管弦楽は小編成で後ろには合唱団の椅子が並べられている。
愛知県芸術劇場コンサートホールは改修工事を終えて最高級のホールになっています。
フォーレ/レクイエムニ短調作品48(ネクトゥー&ドゥラージュ校訂版)
~休憩~
モーツァルト/レクイエムニ短調K.626(ジュスマイヤー版)
指揮/広上淳一
ソプラノ/ケイト・ロイヤル Kate Royal
メゾ・ソプラノ/アリョーナ・アブラモヴァ Alyona Abramova
テノール/オリヴァー・ジョンストン Oliver Johnston
バリトン/ミラン・シリアノフ Milan Siljanov
合唱/スウェーデン放送合唱団
コンサートマスター/泉原隆志
スウェーデン放送合唱団は、1925年に創立、1952年合唱の神様と称される大指揮者のエリック・エリクソンが首席指揮者となり、以来飛躍的な発展を遂げ、世界のトップ・アンサンブルとしての地位を果たした。
ガブリエル・フォーレ(1845-1924)は、フランスの近代の作曲家で、彼の音楽の「しなやかさ」は、時代を先取りしたもの。79歳と長命で人生の最期まで音楽活動をした。フォーレのレクイエムにはモーツァルトのレクイエムにあるような「怒りの日」がない。
モーツァルト(1756-1791)のレクイエムは、「死」の直前に書かれたもので、はじめの「イントロイトゥス」のみモーツァルトが完成したもので、あとの「キリエ」「セクエンツィア」「オッフェルトリウム」は、合唱部分と低音部のみできていたが、弟子のジェスマイヤーが補完をして出来上がった。
このホールで最高級の指揮者とオーケストラとソリスト、それに神の声と言われる合唱団の天上の響きを聴くことができました。広上は演奏後何度も拍手を受けて、またこうした演奏会を持ちたいと言っていました。ブラボーですね!