8月10日(月)

フェスタサマーミューザ2020のフィナーレコンサートは東京交響楽団で、指揮が来年4月1日から東京交響楽団の正指揮者に任命された原田慶太楼さん、ハープが東京交響楽団首席ハープ奏者の影山梨乃さんのロシア特集です。

ショスタコーヴィチ/祝典序曲
グリエール/ハープ協奏曲変ホ長調作品74
     ~休憩~
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」
 管弦楽/東京交響楽団
 指揮/原田慶太楼
 ハープ/景山梨乃
 コンサートマスター/水谷晃

初めのショスタコーヴィチ(1906-1975)の「祝典序曲」は。前日の8月9日がショスタコーヴィチ の命日ということもあり、P席を陣取ったバンダが華やかにこのフェスタの終わりを彩ります。

グリエール(1875-1956)のハープ協奏曲は、フィナーレに相応しい曲で、大地のイメージがあり、メロディーが美しく楽器のテクニカルな部分も楽しめる。景山さんのハープの音色に酔いしれたひと時でした。アンコールは、アンリエット・ルニエの「いたずら小僧の踊り」で、この後の「シェエラザード」にも景山さんは出演しました。

リムスキー=コルサコフ(1844-1908)の「シェエラザード」千夜一夜物語は、アラビアンナイトの語リ手、シェエラザードの物語が発想の根源。スルタン(シャリアール王)は彼の1番目の妻の不貞を発見した怒りから、妻と相手の奴隷をはねて殺害する。女性不信となった王は、街の生娘を呼び一夜を過ごしては、翌朝には処刑していた。側近の大臣が困り果てていた時、大臣の娘のシェエラザードは、王の愚行をやめさせるため王との結婚を志願する。シェエラザードは毎晩命がけで王に興味深い物語を語る。そして物語が佳境に入ったところで「続きはまた明日」と話を打ち切る。千と一夜の物語を終える頃には二人の間には子供が生まれていた。
1楽章(海とシンドバッッドの海)、2楽章(カランダール王子の物語)は続けて演奏。
3楽章(若い王子と王女)ゆったりとヴァイオリンが奏で、小太鼓の小気味良いリズムからクラリネットが王女の主題を演ずる。
4楽章(バクダッドの祭りー海ー船は青銅の騎士のある岩で難破ー終曲)シャリアール王の主題からバグダッドの祭りの主題。徐々に盛り上がり頂点で船の難破の場面と最後は独奏ヴァイオリンとハープが対話するようなシェエラザードの主題を美しく奏でて終わります。

若い指揮者と若い楽団員の熱気がムンムンする素晴らしい演奏でした。オケも結構大編成でしたよ!


 

フェスタサマーミューザ川崎2020フィナーレコンサート
Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください