ウィーン国立歌劇場の2月10日(日本では2月11日)ライブストリーミングは、モーツァルトの「皇帝ティトの慈悲」(2016年4月4日の公演)です。ティトにウィーンでお馴染みのベンジャミン・ブリュンス、ヴィッテリアはカロリーネ・ウェンボーン、セストはグリツコヴァ、セルヴィーリアにヒラ・ファヒマとなっています。

モーツァルト/歌劇「皇帝ティトの慈悲」
ティト/ベンジャミン・ブリュンス Benjamin bruns
ヴィッテリア/カロリーネ・ウェンボーン Caroline Wenborne
セルヴィーリア/ヒラ・ファヒマ Hila Fahima
セスト/マルガリータ・グリツコヴァ Margarita Gritskova
アンニオ/ミリアム・アルバーノ Miriam Albano
プブリオ/マヌエル・ヴァルサー Manuel Walser
指揮/アダム・フィッシャー Adam Fischer
演出/ユルゲン・フリム Jurgen Flimm
舞台/ジョルジュ・ツィピン George Tsypin
衣装/ブリギット・ハッター Brigit Hutter
照明/ヴォルフガング・ゲッベル Wolfgang Goebbel

 

西暦68年ローマ皇帝ネロが自害し、その無秩序な統治時代に終わりを告げた。ティトは当時首都ローマでなくエルサレムにいて、エルサレムを包囲し、70年に壊滅させ、ユダヤ民族から故郷を取り上げて、その後ティトは自分の父親とともに統治者としてローマに戻りユダヤ人の王女を恋人として連れ帰った・・・ところから物語は始まるのですが、舞台となっているフォロ・ロマーノとか宮殿とかコロッセオとかいったものはなく、時代は現代に置き換えられてしかも汚らしい裏町といった雰囲気です。歌手は錚々たるメンバーですし、モーツァルトの音楽を楽しむのにはいいのかもしれません。
最後のオペラ「魔笛」の前に書かれたと言われる「ティト」は聴けば聴くほど新鮮に聞こえる。
主役級のセスト役のグリツコヴァは男前で、ちょっと太めのヴィッテリア役のカロリーネ・ウェンボーンも素晴らしい声の持ち主、セストの妹セルヴィーリア役のヒラ・ファヒマは、本当に可愛い!
最後は「ティト」が皆を許し幸せになるはずですが、今回はセストが拳銃を自分の頭に向けるところで幕が下ります。


ウィーン国立歌劇場「皇帝ティトの慈悲」
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