ウィーン国立歌劇場は、コロナ再拡大のための今回のロックダウンに伴い、無料配信を再びスタートさせました。ほとんどは過去の作品で、観てしまったものが多いのですが、今回は12月5日に無観客で公演した新演出の「ドン・ジョバンニ」を放映してくれるので、楽しみにしていました。

モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
ドン・ジョヴァンニ/カイル・ケテルセン Kyle Ketelsen
レポレルロ/フィリップ・スライ Philippe Sly
ドンナ・アンナ/ハンナ=エリザベス・ミュラー Hanna-Elisabeth Muller
ドンナ・エルヴィーラ/ケート・リンジー Kate Lindsey
ドン・オッターヴィオ/スタニスラス・ド・バルベラク Stanislas de Barbeyrac
騎士長/アイン・アンガー Ain Anger
ツェルリーナ/パトリシア・ノルツ Patricia Nolz
マゼット/ペーター・ケルナー Peter Kellner
指揮&チェンバロ/フィリップ・ジョルダン Philippe Jordan
演出/バリー・コスキー Barrie Kosky
舞台装置及び衣装/カトリン・レア・ターグ Katrin Lea Tag
照明/フランク・エヴィン Franck Evin

ドンナ・エルヴィーラ役のケイト・リンジーは、「オルランド」や「ファウスト」などでウィーンにはよく出ていますが、あとは新鮮なラインナップとなっています。
ドン・ジョバンニ役のカイル・ケテルセンは50代前半、レポレルロ役のフィリップ・スライは30代前半と素晴らしい歌手で、俳優で、アクティブな演技もできる。ドンナ・アンナ役のハンナ・エリザベス・ミューラーはドイツ生まれ、清純な少女の役をうまく演じています。

最近、大型テレビに買い替え、アンプとスピーカーを揃えたので、大画面で、ウィーンからの高音質、高画質のオペラを楽しむことができ、贅沢三昧な生活をしています。

それで気がついたのですが、この服装、現代的ではあるものの細かい模様は刺繍が施されていて、例えば着物で言ったら総絞りとかそんな手の込み様です。舞台デザイン、衣装は、ベルリン生まれの女性カトリン・レア・ターグで、数々の賞をもらっている。

そして演出は奇才のバリー・コスキー、メルボルン生まれのユダヤ人で現在ヨーロッパで最も多忙な演出家の一人として大活躍をしている。ウィーンの音楽監督フィリップ・ジョルダンと3年間ウィーンで仕事をするようです。
演出は洗練されて、カラフル、ミュージカルの様に動きが激しい。彼の演出では太っている歌手は使ってもらえないような気がしているのですが、そんなこんなでもっと踏み込んでバリー・コスキー演出の作品を見てみたい気がしてきた。



ウィーン国立歌劇場「ドン・ジョバンニ」(無観客)
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