12月14日(火)

読響12月定期は、常任指揮者のセバスチャン・ヴァイグレとピアノの名手キリル・ゲルシュタインがオミクロン株拡大による渡航禁止のため日本に来れなくなり、指揮が高関健、ピアノが10月にシヨパン国際ピアノコンクールで4位になったばかりの小林愛美ということになり、ファンがたくさん詰めかけてサントリーホールの会場が満席になりました。

モーツァルト/歌劇「イドメネオ」序曲
ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
     ~休憩~
プロコフィエフ/交響曲第5番変ロ長調作品100
 指揮/高関健
 ピアノ/小林愛実
 コンサートマスター/小森谷巧

モーツァルト(1756-91)のオペラ「イドメネオ」(1780-81)は3つあるオペラセリアの一つで、物語は紀元前1200年トロイ戦争の直後、クレタの王イドメネオは、航海中に嵐に会い、海神ネプチューンに「命を助けてくれる代わりに、陸に上がって最初に会ったた人間を生贄に差し出す」と約束します。そして最初に会ったのが息子のイダマンテということで悲劇が生まれますが、最後には天の声により「イドメネオは退位せよ、イダマンテが新しい王となり、イリアはその妃となれ」の言葉により平和が訪れるというもの。この前奏曲ではイダマンテのモチーフ「ファーミレドド」が繰り返し登場する。

ショパンのピアノ協奏曲は、今年のショパン・コンクールがリモートで紹介されていたので、予選の間から小林愛美ちゃんのショパンを何回聴いたかしらと思うくらい。さすがコンクールで4位になった人ですので、気持ちの入れ方が違いましたね、おめでとうございます。そしてファンの方々も大勢詰めかけ拍手も盛大でした。

最後のプロコフィエフの交響曲5番、
プロコフィエフ(1891-1953)は、ロシア革命後、1918年アメリカに亡命をしてから祖国に帰ったが、第2次世界大戦中(1939-45)ドイツを中心とする各国とソヴィエト連邦の戦いで、ドイツ軍の侵入によりモスクワからカフカスに疎開した。かつてない祖国愛に目覚め1945年1月13日プロコフィエフは交響曲第5番を書いて初演をし大成功を収めた。高関マエストロと読響すごい演奏でした。

読響定期演奏会で小林愛美
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