9月13日(土)
上野の東京文化会館にて二期会の「さまよえるオランダ人」を観てきました。
指揮は上岡敏之、演出が深作健太で2020年の「フィデリオ」の画期的な演出が思い出されます。
今回の深作は、舞台の後ろに画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの描いた「氷海」をセットし、こだわりのある演出となっています。
とにかく最高の「さまよえるオランダ人」でした。
オランダ人役の斉木健詞もゼンタ役の鈴木麻里子も力強くよく響く声だし、観客席から出てくる難民の合唱団はスケールの大きい響きになって迫ってくる、上岡のオーケストラも素晴らしい、バイロイトもびっくりするほどのワーグナーでした。明日は最終日ですので、皆様もお出かけください。

2025年9月13日(土)東京文化会館大ホール
東響二期会公演「さまよえるオランダ人」
ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」
オランダ人/斉木健詞
ダーラント/志村文彦
ゼンタ/鈴木麻里子
エリック/樋口達哉
マリー/川合ひとみ
舵手/与儀巧
合唱/二期会合唱団(合唱指揮/三澤洋史)
管弦楽/読売日本交響楽団
指揮/上岡敏之
演出/深作健太
装置/久保田悠人
衣裳/西原梨恵
照明/喜多村貴
映像/栗山聡之
舞台監督/八木清市
全3幕休憩無しの公演。19世紀前半ドイツ・ロマン主義の画家カスパ―・ダーヴィト・フリードリヒの「氷海」にインスピレーションを受けた演出。
二期会「さまよえるオランダ人」