9月14日(日)
二期会のオペラ「エフゲニー・オネーギン」 東京文化会館 14:00~
エフゲニー・オネーギン/黒田博
ウラジーミル・レンスキー/樋口達哉
タチアーナ/津山恵
オルガ/田村由貴絵
グレーミン公爵/佐藤泰弘
ラーリナ/与田朝子
フィリピエーヴナ/村松桂子
隊長・ザレツキー/畠山茂
トリケ/五十嵐修
合唱/二期会合唱団
管弦楽/東京交響楽団
指揮/アレクサンドル・アニシモフ
演出/ペーター・コンヴィチュニー
まず、演出家のペーター・コンヴィチュニーが、基本的状況に関して:待っていること、憂鬱な気分、閉鎖的社会、閉鎖的システム、元に戻る行動など。
原作のプーシキンは、人生は中古品と認識している。主人公が、取るに足らない争いで決闘を申し込まれ、それに応じるのは悲劇である。この社会で人生は価値のないものであり、全てが退屈、あるいは遊びである。
そこにチャイコフスキーの素晴らしい音楽が加わる訳ですが、そんなこんなが、二期会のプログラムにしっかり書いてあります(一部1000円 会員ですと、無料ですよ)。
コンヴィチュニー氏の演出は、舞台と客席を一体化して、二階の左右客席から歌が聞こえたり、宝塚のように、オーケストラピットの前にも花道を作ったりして、私たち観客はどうしてもオペラに巻き込まれてしまう。
そして、舞台展開が早いので、面白いこと面白いこと退屈とは、無縁です。
タチアーナ役の津山恵さんと大隅智佳子さんの写真を載せます。
二人の対談で、〝オネーギンは、田舎にはいないタイプ。パッと現われたらハッとなりますよね〟なんて言ってます。 なるほど、なるほど 結婚には向かないタイプよね。
津山恵さん、METのルネ・フレミングに劣らないタチアーナでした。
多分、大隅智佳子さんも「トゥーランドット」ハイライトで初めて聴いたのですが、素晴らしいタチアーナだと思います。