9月2日(木)
新日フィル定期演奏会
今日は、望月 京さんの「ニグレド」の世界初演なのでサントリーホールまで出かけました。
1か月近く都会の演奏会には行っておりません。
この日照りで、家にいるとなんだか干からびたようになっていますが、
デパ地下だとか、よくはやるレストランだとか、興味のある演奏会など人間の作ったエネルギーで元気をもらっているような気がします。

ブルックナー/4つの管弦楽小品
望月京/ニグレド(新日本フィルハーモニー交響楽団委嘱作品)(世界初演)
~休憩~
ツェムリンスキー/抒情交響曲
指揮/クリスティアン・アルミンク
ソプラノ/カリーネ・ババジャニアン
バリトン/トーマス・モール
コンサートマスター/崔(チェ)文洙
フォアシュピーラー/山田容子

久し振りのアルミンクは、プレトークの時からウイーン貴公子のような雰囲気で現れ、今回の新日フィル委嘱作の作曲家、望月京さんもトークに参加して進められます。 2009年の新日フィルの年間テーマ《秘密》から、シューマンを連想して「分解しながら発達過程を経て貴金属へと作れ替えられる原石(ニグレド)」を彷彿させたという。
2009年には、実現できなかった望月さんの「ニグレド」は、2010年9月にやっと世界初演を迎え、ブラームスとクララ・シューマンの《秘密》のかげの存在シューマンの精神状態を分解しながら生成し、芸術作品にしてゆく過程を作品にしたということかしら。
「ニグレド」は、たくさんの打楽器が使われていて、そして弦楽器も打楽器として使われているが、大きく響くような音ではなくて、風のように流れているというのでしょうかとても面白い使い方をしている。
ツェムリンスキーは、クリムト、マーラー、ホフマンスタールの世紀末ウィーンの文化を体験し、「抒情交響曲」も《秘密》のキーワードが隠されていて、タゴールの詩によるこの曲は、マーラーの「大地の歌」をモデルにしている。
《秘密》というのは、ツェムリンスキーの愛人ルイーゼ・サッシェルの誕生日にこの「抒情交響曲」が初演されたということでしょうか?この時代の人はいろいろ秘密があって大変!
ツェムリンスキーの世紀末時代クリムトの絵が書いてある紅茶を、オーストリア土産にもらったので貼り付けておきます。

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《秘密》の演奏会
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