11月11日(木)
飯守泰次郎のベートーヴェンチクルス、今日は第一番と第三番です。
もう東京オペラシティーコンサートホールは、クリスマスツリーが飾ってあります。
ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲第3番
ベートーヴェン/交響曲第1番(マルケヴィッチ版による)
~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第3番(マルケヴィッチ版による)
指揮/飯守泰次郎
コンサートマスター/松野弘明
このベートーヴェンシリーズが、マルケヴィチ版ということが話題になり、たくさんの観客が関心を持って聴きに来ていて、満席状態です。
プレト-クの途中から会場に入りましたが、マエストロのベートーヴェンに対する情熱がひしひしと伝わって来る話ぶりで、係の人が時間を心配するほどでした。
作曲家としてのベートーヴェンは、当時「ちょっと奇妙なものを書く新人」だったようで、実際、彼は意識的に新しい音楽を書こうとした。
今回のマルケヴィチ版は、改革者としてのベートーヴェンの本質に立脚して、当時の楽器や演奏上の制約をふまえて作曲者の意図をくみ取り、真に表現したかった内容に迫るということで、マルケヴィチ版の特徴のひとつとして、音の一つ一つに特にこだわり、それが独特の弓づかいや、音の長さに対する種々の指定となって表れています。その結果として「歌う」要素がより大切にされています。
とはいっても、全く違った演奏ではないので、緊張感のあるマエストロらしいベートーヴェンで、ブラヴォーも沢山でした。
飯守さん、この秋は、2010年旭日小綬章を受勲され花束贈呈がありました、おめでとうございます!
飯守泰次郎ベートーヴェン全曲シリーズ3回目