11月13日(土)
今日は、グルック作オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」日生劇場に行きました。指揮は広上淳一さんです。

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グルック/歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」
オルフェオ/手嶋眞佐子
エウリディーチェ/佐藤路子
アモーレ/佐藤優子
管弦楽/読売日本交響楽団
合唱/C.ヴィレッジシンガーズ(合唱指揮/田中信昭)
チェンバロ/服部容子
指揮/広上淳一
演出/高島勲
美術/ヘニング・フォン・ギールケ
振付/広崎うらん

またまた神話の世界、日本でも映像を駆使しての演出です。演出家は広上さんといつも組んでいる高島勲さん。
振り付けは広崎うらんさん、 彼女は、蜷川演劇などの振り付けや演出を手掛けており、今回も6人のダンサーが合唱団と一緒になって、歌とダンスを分けるのでなく、歌いながら自然な動きをしてゆく、古いオペラにある退屈さがまったくないやり方で面白い。ダンサーは合唱の人と一緒に動くのですが、若くて体が鍛えてあってやはり素敵です。
「ウイーン版」と「パリ版」があって、今回は「ウイーン版」でイタリア語。
オルフェオは、アルトの手嶋さんとバリトンの宮本さんのダブルキャストで、私たちは、アルトの手嶋さんの方です。
お話は、ギリシャ神話ですが、複雑な筋書きでなく単純で、リアルな感情を表現するという趣旨で書かれている。
オルフェオの妻〝エウリディーチェ〟は死んでしまい、愛の神〝アモーレ〟が現れてーあなたの竪琴と歌声で冥界の門をまもっている復讐の霊たちの怒りを鎮めなさい。そうすればエウリディーチェが取り戻せます。ただし、現世に戻る途中に妻の顔を決して見てはなりません。この掟を破ったら、彼女は、再び死の国に戻り、永遠に戻らないでしょうー
オルフェオは、出ずっぱりの歌いっぱなし、地獄から楽園にゆくと、グルックの有名な〝精霊たちの踊り〟が見られそして聴けます。 楽園で二人は出会って現世への迷路で妻の顔を見てしまいますが、試練を経て、アモーレはオルフェオの誠実さがわかったので再び生き返らせ、めでたしめでたし! というわけです。
広上さんの指揮で読響の演奏もよかったし、日本のオペラも捨てたもんじゃないですね。
そうそう、先日ベートーヴェンチクルスを指揮した飯守泰次郎さんが客席にいました。2013年には、同じ日生劇場の「フィデリオ」を指揮する予定とか、彼も大好きな指揮者の一人です。

日生劇場『オルフェオとエウリディーチェ』
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