4月14日(金)

読響・第557回定期演奏会
2016年読売日響、新年度のスタートは、下野竜也さんの指揮。

池辺晋一郎/多年生のプレリュード
ベートーヴェン/交響曲第2番
~休憩~
フィンジ/霊魂不滅の啓示
指揮/下野竜也
テノール/ロビン・トリッチュラー
合唱/二期会合唱団(合唱指揮/冨平恭平)
コンサートマスター/長原幸太

池辺晋一郎の「多年生のプレリュード」は、2011年1月22日に500回定期演奏会を記念して読響が委嘱し、下野が世界初演をしたもの。
多年生とは、冬を越し春が来るたびに萌芽し成長して開花してゆく、しなやかで強靭な植物のイメージを読響のイメージに重ね合わせている。

ベートーヴェンの2番は、「ハイリゲンシュタットの遺書」の頃に書かれており、これも再起を象徴する曲。

ジェラルド・フィンジは、20世紀前半に活躍した英国の作曲家で「霊魂不滅の啓示」は、テノール独唱、混声合唱、管弦楽のための頌歌。
英国ロマン派の詩人ウィリアム・ワーズワース(1770~1850)の同名の詩をテキストに用いている。
詩を中心とする英文学の熱狂的な愛好者であったフィンジは、とりわけトマス・ハーディーに傾倒し、次に好きなのはワーズワースだった。 湖水地方の自然を讃えるその作風は、田園紳士フィンジの気質と重なる。
英文学、クラシック音楽、やっててよかったと思える瞬間でした。そして湖水地方に旅をしていてよかったと。
詩は、牧場、森、小川、虹、薔薇、鳥、子羊、幼子、大地、天上、月、星などの言葉が出てくる。 とっても聴きやすい曲です。
テノールのロビン・トリッチュラーさん、2mくらいの長身で下野くんが指揮台に乗っても足りないくらいですが、とってもシャイな感じで真っ赤になってブラボーに答えていました。

 

フィンジが聴けてよかった
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