9月19日(火)

第365回 鵠沼サロンコンサートは、渡辺玲子さんのヴァイオリン・リサイタル

フランスのフィガロ紙は渡辺玲子について「彼女は全曲を通じ、文句のつけようのないほど見事であり、その光あふれる音色と、一種言葉にできないような魅力が全曲を通じ、疑いをはさむ余地のない優美さに輝いていた」そしてワシントン・ポスト紙は、「身についた優美」と絶賛した。

このように世界的に称賛されている渡辺玲子さんですが、収容人数60人という鵠沼サロンコンサートでは、トークを交えながらフレンドリーで楽しいリサイタルをしてくれました。

R.シュトラウス/ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調
~休憩~
パガニーニ/ロッシーニの「モーゼ」の「汝の星を散りばめた玉座に」による幻想曲
クライスラー/ウィーン奇想曲
R.シュトラウス/「ばらの騎士」ワルツ(プリホダ編)
バルトーク/ルーマニア民族舞曲
ラヴェル/フォーレの名による子守歌
ラヴェル/ツィガーヌ
ヴァイオリン/渡辺玲子
ピアノ/坂野伊都子

前半は、R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ
後半は、小品の解説をしながら、例えばパガニーニは、どうやって演奏で女性を虜にしたんだろうとか、渡辺のヴァイオリン、グァルネリ・デル・ジュスは低音が魅力とのことで、パガニーニの曲はG線だけを使って弾き、鵠沼サロンの部屋中がG線の重く深い響きに包まれるとか、渡辺玲子さん自身の魅力と頭の回転の良さであっという間に数時間が経ってしまいました。

アンコールはショスタコーヴィチの3つの幻想的舞曲から第1曲、そしてエルガーの「愛の挨拶」は、とろけるような優しさに包まれました。

次のレクチャーコンサートに行こうかな、なんて気になりました。

渡辺玲子 ヴァイオリン・リサイタル
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