11月25日(土)
日本フィル第332回横浜定期演奏会
指揮はピエタリ・インキネンです。
スメタナ/歌劇「売られた花嫁」序曲
ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲
~休憩~
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
指揮/ピエタリ・インキネン
ヴァイオリン/扇谷泰朋
コンサートマスター/田野倉雅秋(ゲスト)
フォアシュピーラー/齋藤政和
ソロ・チェロ/辻本玲
インキネンは、2015年からプラハ交響楽団の首席指揮者にも就任しており、今回は東欧プログラムとして、スメタナ、ドヴォルザーク、バルトークを取り上げている。
オープニングとして景気の良いスメタナ(1824-1884)の「売られた花嫁」序曲の後は、
余り演奏される機会がないドヴォルザーク(1841-1904)のヴァイオリン協奏曲、最初コンサートマスターの千葉清加が弾く予定だったのですが、扇谷泰朋に変更になりました。協奏曲の通常であるカデンツァがないためか少し派手さがないとはいえドヴォルザークの〝泣き節〟がたっぷりで聴かせました。
最後はバルトークの(1881-1945)、ハンガリー最大の作曲家で民族的素材現代の音楽手法で自在に展開し20世紀音楽に絶大な影響を残した人ですが、この「弦楽のための協奏曲」は1940年芸術・音楽研究上の自由を求めてアメリカに亡命し困窮生活と病気の末、1944年死の1年前に作られ、大成功を納めます。バルトークは、「青ひげ公の城」や「不思議なマンダリン」を書いた人です。
アンコールはドヴォルザークのスラブ舞曲集から作品72の2が演奏されました。秋にぴったりな曲で私のデジブックにも何回か使わせてもらいました。
インキネン・東欧プログラム