11月21日(火)

サルビアホール 第87回クァルテット・シリーズは今年の第9回大阪室内楽コンクール第1部門(弦楽四重奏)に優勝したアイズリ・クァルテットです。

ホームページからお借りしました写真から元気いっぱいの様子がうかがえます。
ヴァイオリンはアリアナ・キム(アメリカ・ミネソタ州出身)と三枝未歩、ヴィオラが小笹文音、チェロがカレン・ウズニアン(カナダ・トロント出身)2人の日本人は4歳からアメリカに住んでいるらしく言葉もちょっと変な日本人です。この「グランプリ・コンサート」で日本に来れたことが本当にうれしいと語っていました。

曲目

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン/鳩はじっと見ていた
ジェズアルド/ああ、暗い日よ
ジェズアルド/私は行くとしか言わなかった
ウィアンコ/リフト
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 第10番Op.74「ハープ」
ベートーヴェン/大フーガ Op.133
アイズリ・クァルテット Aizuri Quartet

ヒルデガルド・フォン・ビンゲン(1098-1179)は、史上初の女流作曲家で、ラインの女預言者として多彩な活動により中世史上最も重要な女性とされ「鳩はじっと見ていた」は宗教曲

カルロ・ジェズアルド(1561-1613)は、ナポリ近郊のヴェノーサ侯爵の家に生まれたルネッサンス期の作曲家で、「ああ、暗い日よ」「私は行くとしか言わなかった」は、マドリガル集の中にある。中世のヒルデガルドに比べ複雑になり音の動きも大きくなっている。

ウィアンコは、ポール賢治 ウィアンコという日本人の血が流れている男性作曲家でアイズリとほぼ同年代、「リフト」とは気分を高揚させる意味、アイズリのために書かれた曲で所々で日本の太鼓や三味線を感じさせる。

休憩をはさんでベートーヴェンの「ハープ」と「大フーガ」です。
やはり大阪室内楽で優勝しただけあって、オールラウンドプレイヤーにして前衛的、東洋的。アンコールは、チャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレこの曲も最近よく聞きますが、それぞれ違った良さがあります。アリアナ・キムのしっとりしたアンダンテ・カンタービレもいいですね。

サルビアホール アイズリ・クァルテット
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