11月22日(水)

日生劇場にての「こうもり」は、二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演
ベルリン・コミッシェ・オパーとの提携公演です。

ヨハン・シュトラウスⅡ世/「こうもり」
アイゼンシュタイン/小森輝彦
ロザリンデ/澤畑恵美
フランク/山下浩司
オルロフスキー/青木エマ
アルフレード/糸賀修平
ファルケ/宮本益光
ブリント/大野光彦
アデーレ/清野友香莉
イーダ/秋津緑
フロッシュ/イッセー尾形
合唱/二期会合唱団
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/阪哲朗
演出/アンドレアス・ホモキ
舞台美術/ヴォルフガング・グスマン

我が家では音楽嫌いな子供たちも全曲知っている「こうもり」、今回は指揮がオペラに精通している阪哲朗で演出がアンドレアス・ホモキ、大人の演技ができるロザリンデの澤畑さんが年齢的にもちょうどいい雰囲気を出しています。アイゼンシュタインの小森さんも大人の自然な演技で楽しく見せてくれた。
そしてアデーレ役の清野さんも声がピッタリ、オルロフッスキーの青木さんがまた得体のしれない不思議さを持っていて楽しかった。

ハンガリー音楽一家に生まれ数々のオペラを演出しているホモキのベルリン仕込みの演出と、歌はオリジナルのドイツ語、台詞は日本語という特別バージョンです。
時代背景は当時のままで、〝この音楽が去りゆく19世紀の光景を呼び覚ましてくれる音楽なので、それを舞台で見たいと思った〟とホモキと舞台美術のヴォルフガング・グスマンは言っている。
そしてすべてはファルケ博士の仕返し、ロシア公爵・オルロフスキーもいなくてファルケ博士が雇った人々が演じているだけという設定になっている。

舞台装置もまた転換が面白かった。プロジェクション・マッピングなどは全く使わず、奥行で扉の向こうに大きなシャンデリアを置き舞踏会場を見せる。そして家具がガラガラ崩れて崩壊してゆきまた元にさやに戻るのも物語と同様の動き。

名脇役イッセイ尾形のフロッシュ、ライトを見事に操って舞台と日生劇場観客席をつなぎどちらが演じているか分からないようにしてしまう。

東京にいながらベルリン・コーミッシェ・オパーが観られるこのごろは本当に良い時代だなと思います。演出家のホモキさんも最後に舞台に出てきて拍手を浴びました。
音楽全般に東京は、最高のものが聴けていいな。 ひょっとしたらうちだけがいいものを選んでいるのかもしれない!

終演後にS席の人にスパークリングワイン・ミニボトル『フレシネ  コルドン ネグロ  ベビー』200mlが配られて、(初日だけみたいです) 美味しく頂きました。そして今日は〝いい夫婦の日〟11月22日だそうです。

二期会「こうもり」
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