7月21日(土)

極暑の都会からひんやり森林浴をして来たようなオペラ「魔弾の射手」を東京文化会館大ホールで聴いて来ました。ハンブルグ州立劇場との共同制作 指揮はアレホ・ペレス 演出はかの有名なペーター・コンヴィチュニーです。

ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」
オットカル侯爵/大沼徹
クーノー/米谷毅彦
アガーテ/嘉目真木子
エンヒェン/冨平安希子
カスバル/清水宏樹
マックス/片寄純也
隠者/金子宏
キリアン/石崎秀和
ザミエル/大和悠河
花嫁の介添/田貝沙織、鳥井香衣、渡邊仁美、長谷川光栄
アガーテの少女時代/小澤可依
マックスの母/川俣光紗
ザミエル(ヴィオラ・ソロ)/ナオミ・ザイラー
合唱/二期会合唱団
管弦楽/読売日本交響楽団
指揮/アレホ・ぺレス
演出/ペーター・コンヴィチュニー

全体を通して言えば、退屈している暇がないほど惹きつけられる。悪魔ザミエル役の元宝塚トップスターの大和悠河さんが衣装を14回も変えオペラのズボン役のように出て来てスマートな悪魔を演じたり、ヴィオラ奏者のナオミ・ザイラーさんが悪魔ザミエルの化身として美しい肢体とヴィオラの音を披露してくれたりとサービス精神満点でこれは見てみないとわからない。

カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786−1826)の「魔弾の射手」は、1821年6月18日、ベルリンの王立歌劇場で初演され大成功を収めた。「魔弾の射手」は、ヨーロッパ諸国における政治的な地位の低さゆえの劣等感を癒してくれた。「ドイツの森」と聴いて想起するのは「亡霊の森」それは30年戦争後の傭兵の「亡霊の軍勢」とも言われている。「魔弾の射手」は若い男女の恋愛とその試練を歌った陽気な物語で、ホルンの合奏や結婚を祝う村人たちの合唱は、私たちに森の安らぎを与えてくれるが、背景には戦争や信仰世界やドイツ人の祖国愛が絡まっている。

舞台は下手にエレベーターがあります、狼・1・2・3・4・5・6・7と表示され、地下の狼谷は、立ち入り禁止区域で悪魔の狩人ザミエルが勝手に支配しています。

歌手ではアガーテ役の嘉目真木子さん、エンヒェン役の冨平安希子さんが性格の違いや心理の動きなど考えながらというコンヴィチュニーの演出の下に素晴らしい歌や演技を聞かせてくれました。アレホ・ぺレス指揮 読響の演奏も良かったですね! コンヴィッチュニー面白い!
カーテンコールは、ブラボーが飛び交い、スタンディングオベーション凄かったです。ひょっとしたら宝塚のおばさまファンもたくさんいたかもね。

二期会 オペラ「魔弾の射手」
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