11月16日(金)
東京フィル第912回サントリー定期演奏会にアンドレア・バッティストーニの「メフィストーフェレ」です。札幌の「アイーダ」こけら落とし公演に続いてバッティストーニ詣で。
ボーイト/歌劇「メフィストーフェレ」(演奏会形式上演)
指揮/アンドレア・バッティストーニ
メフィストーフェレ/マルコ・スポッティ Marco Spotti (バス)
ファウスト/アントネッロ・パロンビ Antonello Palombi (テノール)
マルゲリータ&エレーナ/マリア・テレーザ・レーヴァ Maria Teresa Leva (ソプラノ)
マルタ&パンターリス/清水華澄(メゾ・ソプラノ)
ヴァグネル&ネレーオ/与儀巧(テノール)
合唱/新国立劇場合唱団(指揮/冨平恭平)
児童合唱/世田谷ジュニア合唱団(指揮/掛江みどり)
助演/古賀豊
コンサートマスター/依田真宣
今年はアッリーゴ・ボーイト(1842−1918)没後100年に当たる。ボーイトは、ヴェルディの傑作オペラ「オテロ」「ファルスタッフ」などの台本作家として知られている。
26歳の詩人にして作曲家のボーイトが文豪・ゲーテの戯曲「ファウスト」を元に書いたオペラ「メフィストーフェレ」は、ファウストを主人公にしたものでなく悪魔メフィストーフェレを主人公にしている。ー悪魔との契約、欲しいのは若さー 悪魔メフィストーフェレと契約して若さを手に入れたファウストは、行きずりの乙女マルガリータに恋するが、やがて彼女やその家族まで破滅へと導く。
プロローグ 天上の世界
第1幕第1場 復活祭の日曜日
第1幕第2番 契約
第2幕第1番 庭
第2幕第2場 魔女の夜会
第3幕 マルゲリータの死
第4幕 古代の魔女の夜会
エピローグ ファウストの死
バッティストーニは東フィルと2016年にはマスカーニの「イリス」を、2017年にはヴェルディの「オテロ」を演奏会形式で行いましたが、今回2018年はボーイトの「メフィストーフェレ」となり3年連続。
やはり今回もマルコ・スポッティ(メフィストーフェレ)、アントネッロ・パロンビ(ファウスト)、マリア・テレーザ・レーヴァ(マルゲリータ&エレーナ)の外国勢は、体格の良さか声の響が素晴らしく、歌唱力もあり敵わないなと思えるほどです。
若きバッティストーニの精力的な指揮についてゆくばかり、東フィルの演奏もびっくりするくらいパワーがあります。