11月24日(土)
日本フィル第342回横浜定期演奏会は、アレクサンドル・ラザレフ指揮、ヴァイオリンは小林美樹さんです。
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
~休憩~
プロコフィエフ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」(ラザレフ版)
指揮/アレクサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン/小林美樹
コンサートマスター/木野雅之
ソロ・チェロ/菊地知也
以前、鵠沼サロンコンサートというところで、小林美樹さんとお姉さまでピアノの小林有紗さんとのリサイタル があり〝な〜んと、チャーミングな姉妹〟とファンになってしまって以来注目しています。
今日は日本フィルの「緻密なる猛将ラザレフ」との共演ですが美樹さんもツイッターで〝コンチェルトでこんなに細かくリハーサルして頂いたの初めてでとっても楽しかった〟と語っていました。
ピョートル・チャイコフスキー(1840−1893)のヴァイオリン協奏曲は、ロシアの名ヴァイオリニストのアウアーに献呈されたのですが、「演奏不可能」というレッテルを貼られてしまいます。3年ほど経ってアドルフ・ブロッキーの地道な演奏によりこんなにも有名な曲になってしまいました。
小林美樹さん、のびのびとしかも超絶技巧を得意とする美樹さんですから「演奏不可能」と言われるほどのこの曲もしっかりとオーケストラとの息もぴったりです。
ルックスも演奏も上り坂ですね! 友達はブルーのドレスがあまりにも素敵なのでドレスに圧倒されて、始め曲を聴くのを忘れていたそうです。
アンコールはバッハの無伴奏パルティータ第3番から最後のジーグ。
1918年、日本のこの横浜にやってきて100年というセルゲイ・プロコフィエフ(1891−1953)の「ロメオとジュリエット」、ラザレフが大好きな作曲家でラザレフ版ですね。
日本を経由してアメリカへ亡命して、帰国してから最初の仕事としてレニングラードのキーエフ劇場から依頼されて作った「ロメオとジュリエット」は、1936年に交響的組曲として、1940年バレエの初演を果たし世界的に有名になった。
初めの「モンタギュー家とキャピュレット家」威嚇するような不協和音と「騎士達の踊り」から「ジュリエットの踊り」は特に有名。テナーサックスが入って混沌とした不透明感が現代的ですね。本当に面白い!
アンコールは、プロコフィエフの古典交響曲から第3楽章のガヴォットです。