6月2日(日)
今年で結成25周年を迎えるクァルテット・エクセルシオの東京定期演奏会が上野の東京文化会館小ホールで開かれました。
結成25周年記念イヴェントとして、1年前からもう一度聴きたい曲のリクエストを取っており,今回は下の曲を演奏することになりました。ちなみに1位は、シューベルトの15番とショスタコーヴィチの8番、2位はドヴォルザークの「アメリカ」、3位はベートーヴェンの15番-132でした。
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第1番へ長調作品18-1
ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第8番ハ短調作品110
~休憩~
ブラームス/弦楽四重奏曲第3番変ロ長調作品67
クァルテット・エクセルシオ
ベートーヴェンの1番はまず初心に戻るというつもりで,そして来年のベートーヴェン記念年に向けての第一歩として。
ショスタコーヴィチの8番は、「ファシズムと戦争の犠牲者の思い出に」捧げるとして1960年作曲されています。ショスタコーヴィチの頭文字(D-Es-C-H)が織り込まれたり、ユダヤ旋律が繰り返し繰り返し現れたり不気味なしかしとっても面白い曲。
前作とは打って変わって明るめのブラームスの3番は、交響曲1番と同じ頃に書かれていて似た旋律が聴こえてくる。ショスタコーヴィチの後でのブラームスは、暖かく包み込んでくれる様なほっと出来る瞬間で絶望から正反対の暖かさが印象的な素晴らしい展開と演奏でした。
試演会の演奏とは変わり緊張感に溢れ、やはり本番に強いプロ中のプロだなと気づかされました。
クァルテット・エクセルシオ 第36回 東京定期演奏会