6月14日(日)

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、セルゲイ・プロコフィエフの「賭博者」(2017年10月7日公演)です。原作はドストエフスキーの書いた同名の小説で、ドストエフスキー自身の体験を描いたものらしい。ロシア語での公演、指揮者はシモーネ・ヤング、演出はキャロライン・グルーバーと女性の競演で、きらびやかな舞台となっています。

将軍/ドミトリー・ウリヤノフ Dmitri Ulyanov
ポリーナ/エレーナ・グーセヴァ Elena Guseva
アレクセイ/ミーシャ・ディディク Misha Didyk
バブレンカ(おばあさま)/リンダ・ワトソン Linda Watson
公爵/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
アストリー/モルテン・フランク・ラーセン Morten Frank Larsen
ブランシュ/エレーナ・マクシモヴァ Elena Maximova
ニルスキー王子/パーヴェル・コルガティン Pavel Kolgatin
ポタープィチ/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
ヴルマーヘルム男爵/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
指揮/シモーネ・ヤング Simone Young
演出/カロリーネ・グルーバー Caroline Gruber
舞台装置/ロイ・スパーン Roy Spahn
衣装/メヒシルド・ザイペル Mechthild Seipel
照明/ウルリッヒ・シュナイダー Ulrich Schneider
振付/ステラ・ザヌー Stella Zannou

ルーレットブルグという架空の町のカジノを舞台に、多くの人々の運命が織りなすストーリー。アレクセイ(ミーシャ・ディディク)は、心を寄せるポリーナ(エレーナ・グーセヴァ)が、侯爵一家への借金返済のために彼に渡したお金を全てすってしまいます。
ポリーナの義父である将軍もポリーナ同様、侯爵一家から借金をしています。将軍はおばのバブレンカ(リンダ・ワトソン)から不動産を相続するつもりでしたが、バブレンカおばさんは甥が相続するはずの財産をギャンブルで全部すってしまいます。侯爵一家もポリーナから離れて行こうとするのですが、アレクセイの方は、ついに賭けでつきが回って来た。その時にはポリーナも全ての人が去ってゆくのでした。
プロコフィエフの音楽は、軽快なテンポで麻薬のようにギャンブルにハマってゆく人々を描いてゆきます。とっても面白い!
財産を全部すってしまう、大金持ちのおばさまにリンダ・ワトソンが扮していて、空っぽになってカジノを去ってゆくところが素敵です。

 

ウィーン国立歌劇場「賭博者」
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