ウィーン国立歌劇場の12月のストリーミングは、「ニーベルングのマイスタージンガー」(2022年12月11日公演)
演出は世界的に活躍中のキース・ウォーナー、指揮は今期で最後のフィリップ・ジョルダンです。
ヴァルター役のデヴィッド・バット・フィリップは、「イェヌーファ」で、ラツァを演った人、エーファ役のハンナ・エリザベス・ミューラーは、「ドン・ジョバンニ」でドンナ・アンナを演っている。
映像はくっきりして、演出のキース・ウォーナーとフィリップ・ジョルダンの組み合わせは素晴らしい!やはりウィーンはいいなー。
ウィーン国立歌劇場公演「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(2022年12月11日公演)
ハンス・ザックス/ミハエル・フォレ Michael Volle
ファイト・ポーグナー/ゲオルグ・ツェッペンフェルト Georg Zeppenfeld
クンツ・フォーゲルゲザング/イェルク・シュナイダー Jorg Schneider
コンラート・ナハティガル/ステファン・アスタホフ Stefan Astakhov
ジクストゥス・ベックメッサー/ヴォルフガング・コッホ Wolfgang Koch
フリッツ・コートナー/マルティン・へスラー Martin Hassler
バルタザール・ツォルン/ルーカス・シュミット Lukas Schmidt
ウルリヒ・アイスリンガー/テッド・ブラック Ted Black
アウグスティン・モーザー/ロバート・バートネック Robert Bartneck
ヘルマン・オルテル/ニキータ・イヴァセシュコ Nikita Ivasechko
ハンス・シュヴァルツ/ダン・パウル・ドゥミトレスク Dan Paul Dumitrescu
ハンス・フォルツ/エフゲニー・ソロドヴ二コフ Evgeny Solodovnikov
ヴァルター・フォン・シュトルツィング/デヴィッド・バット・フィリップ David Butt Philip
ダフィト/ミハエル・ローレンツ Michael Laurenz
エーファ/ハンナ・エリザベス・ミューラー Hanna-Elisabeth Muller
マグダレーネ/クリスティーナ・ボック Christina Bock
夜警/ペーター・ケルナー Peter Kellner
妖怪/ヨーゼフ・ボルベリー Josef Borbely
指揮/フィリップ・ジョルダン Philippe Jordan
演出/キース・ウォーナー Keith Warner
舞台装置/ボリス・クドリツカ Boris Kudlicka
衣裳/カスパール・グラーナー Kaspar Glarner
照明/ジョン・ビショップ John Bishop
振付/カール・アルフレッド・シュライナー Karl Alfred Schreiner
ワーグナーの「マイスタージンガー」といえばこの前奏曲が有名ですよね!
私のカトリック系の大学の式典には、必ずこの曲が初めに演奏され、その中でフルートを吹いていたのを懐かしく思い出しました。
この作品は16世紀中頃のニュルンベルグを舞台としていて、人間と芸術の価値を輝かしく肯定し、天才が得た霊感を形式の枠の中で鍛え上げる必要性を説いた物語になっている。
靴屋の親方ザックスと金細工師の親方ポークナー、その娘のエーファに一目惚れした騎士ヴァルターは、エーファの乳母マグダレーネに、エーファが明日のヨハネ祭の歌合戦で優勝者によって求婚されることになっており、歌合戦に参加するにはマイスタージンガーの資格が必要だと告げられる。ポークナーは、歌合戦の優勝者に娘のエーファと自分の全財産を与えるが、結婚承諾の最終的な判断は娘に委ねたいと。そしてザックスもエーファのことが好きなんですよね!
結局は、若いヴァルターがマイスタージンガーの資格を得て、エーファと結婚し、めでたし、めでたし。
最後、今回の演出では、ドイツ芸術のみでなく世界中の芸術に賛歌を贈るため合唱団が一人づつ楽譜を持って現れた、日本では三島由紀夫の「豊饒の海」紫式部の「源氏物語」、ジェームス・ジョイス の「ユリシーズ」やゲーテの「ファウスト」などなど。
面白いので、ウィーン国立歌劇場にサインインして無料で「ニーベルングのマイスタージンガー」鑑賞してください。