ナポリのサン・カルロ劇場で2022年11月29日公演のヴェルディ「ドン・カルロ」(medici.tv)は、全5幕バージョンで上演され、ドン・カルロには甘いマスクと声を備えたアメリカのマシュー・ポレンザーニが、エリザベッタにメキシコ系アメリカ人のアイリーン・ペレスが若くて力強い声を、そしてエボリ公女にエリーナ・ガランチャが「こんな結果になったのは、全て私の美しさが原因なのよ!」って言葉に納得します。ロドリーゴにはフランスのルドヴィック・テジエが、シュヴァリエ勲章をもらっているくらい素晴らしいバリトンです。フィリッポ2世はウィーンの「ドン・カルロス」に出ていたミケーレ・ペトゥージ堂々たる国王ですね!
3時間44分の長丁場ですが、有名なアリアがたくさんあり、歌手も相当上手い人が揃っていて飽きることがありません。
演出はクラウス・グート、パリのオペラ座で演った「ラ・ボエーム」は観客を月の世界に連れて行ってくれました。

ヴェルディ/歌劇「ドン・カルロ」5幕版(ナポリ、サン・カルロ劇場 2022年11月29日公演)
フィリッポ2世/ミケーレ・ペルトゥージ Michele Pertusi
ドン・カルロ/マシュー・ポレンザーニ Matthew Polenzani
ロドリーゴ/ルドヴィック・テジエ Ludovic Tezier
宗教裁判長/アレクサンドル・ツィンバリュク Alexander Tsymbalyuk
エリザベッタ/アイリーン・ぺレス Ailyn Perez
エボリ公女/エリーナ・ガランチャ Elina Garanca
修道士/ジョルジ・マノシュヴィリ Giorgi Manoshvili
テオバルド/カッサンドル・ベルトン Cassandre Berthon
レルマ伯爵/ルイジ・ストラッツーロ Luigi Strazzullo
王室の布告者/マッシモ・シルグ― Massimo Sirigu
天からの声/マリア・サルダルヤン Maria Sardaryan
第1のフランドル人/栗原峻希 Takaki Kurihara
第2のフランドル人/ロレンツォ・マズチェリ Lorenzo Mazzucchelli
第3のフランドル人/ジュゼッペ・トディスコ Giuseppe Todisco
第4のフランドル人/イグナス・メルニカス Ignas Melnikas
第5のフランドル人/ジョヴァンニ・インパリアッツォ Giovanni Impagliazzo
第6のフランドル人/ロッコ・カヴァルッツィ Rocco Cavalluzzi
合唱/サン・カルロ劇場合唱団
サン・カルロ劇場管弦楽団
指揮/ユライ・ヴァルチュハ Juraj Valcuha
演出/クラウス・グート Claus Guth
舞台装置/エティエンヌ・プリュス Etienne Pluss
衣裳/ペトラ・ラインハルト Petra Reinhardt
照明/オラフ・フリーゼ Olaf Freese
ドラマトゥルグ/イヴォンヌ・ゲバウアー Yvonne Gebauer
 
 
ヴェルディ「ドン・カルロ」
Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください