5月29日(金)

27日のマエストロサロンで沼尻マエストロが、今回で日フィルとは一応区切りとなる演奏会だとのこと、マーラーの「10番」は、死の恐怖の中で書かれた作品で、スケッチは全て残っているもののマーラーが作ったのは全五楽章の内、一楽章「アダージョ」18分のみ。

リヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」は、パクリが多い、チャイコフスキーの「悲愴」から、ウルトラセブンからとか、これは、マエストロが言った言葉ですからね!最後に嵐が去った後は、「バラの騎士」のマルシャリン夫人の最後のシーン立ち去りがたいところと似ている、これはマエストロの心境とダブって選曲は良かったのでは、とマエストロ自身が言っていました。

いつもいつも、面白いお話を有難うございました。またきっとマエストロサロン来て頂けますよね!

conductor沼尻

マーラー/交響曲第10番~アダージョ(全集版)
~休憩~
R.シュトラウス/アルプス交響曲
指揮/沼尻竜典
コンサートマスター/扇谷泰朋
フォアシュピーラー/江口有香
ソロ・チェロ/菊地知也

当日の演奏会場は、演奏する機会の少ないマーラーの「10番」にも拘らず、たくさんのお客さんが入っていました。
マーラー「10番」、半狂乱の部分、ダブルシャープ等の複雑な表音記号の部分、うんやはり沼尻マエストロは、凄いな!

不幸な一生だったマーラーと対照的に恵まれたシュトラウスですが、 「アルプス交響曲」は、舞台裏でとシュトラウスが指定したバンダを真正面のパイプオルガンに並べて配置し、最後の舞台に相応しく豪華絢爛。ウルトラセブンや、私には、アルプスの少女ハイジを思い起こさせるアルプスの自然の情景。嵐が去った後の、「バラの騎士」のマルシャリン夫人の別れの旋律は、大人っぽい感情が沼尻マエストロ・・・ぴったりなのかな?

終わった後、 10秒くらいは、拍手しないで欲しいなってマエストロが言っていた通り、本当に10秒位静かだったんですよね。不思議です。
その後は、ブラボーが連発されました。
またお会いしましょう!

日フィル最後の沼尻マエストロ
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