6月19日(金)
今日は、サントリーホールで日本フィル第611回定期演奏会です。
アレクサンドル・ラザレフ ニコラ・ベネデッティ
チャイコフスキー/組曲第4番「モーツァルティアーナ」
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調
~休憩~
プロコフィエフ/交響曲第2番二短調
指揮/アレキサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン/ニコラ・べネデッティ
コンサートマスター/木野雅之
フォアシュピーラー/江口由香
プロコフィエフ交響曲全曲演奏プログラムの2回目です。プロコフィエフは、モーツァルトに似ているということで、モーツアルトを組み合わせるのがラザレフさんの方針。
チャイコフスキーもモーツアルトが大好きで、最初の曲は、モーツアルトのピアノ曲をオーケストラにアレンジしている。殆ど演奏されたことが無い曲ですが、前日の「モーツァルティアーナ」の紹介で書いてあったように中味が濃くて面白い。
次のモーツァルトのピアノコンチェルトは、ソロがニコラ・ベネデッティさん、写真にあるように、梅宮アンナに似た美人でグラマラスそして25才という若さです。75%イタリア系スコットランド人だそうです。ストラディヴァリウス「アール・スペンサー」を弾きこなしていて、モーツアルトも十分によかった。カデンツァは多分彼女自身の作曲らしい。アンコールに弾いたイザイの無伴奏ソナタ第5番「田園風舞曲」ではじけました。
最後は、プロコフィエフの2番「鉄と鋼のシンフォニー」と副題がついているように世の中が尖って〝ごちゃごちゃ〟でパワフルなのをそのまま曲にした。ストラヴィンスキーが1910年に「火の鳥」で、一夜にして超有名人になったようにプロコフィエフも有名になりたかった。1924年のこの曲では、有名にはなれなかったのですが、結構専門家筋には、好評だったようです。
ラザレフさんは、ダイナミックながらも、〝ごちゃごちゃ〟にならずに演奏してくれました。
アンコールは「三つのオレンジの恋」から行進曲でした。
溌剌として純粋で自信のあふれたプロコフィエフはこれから本領発揮ですね!