1月21日(木)
今日は、N響を広上さんが指揮するというのでサントリーホールまで出かけました。
そして、ベートーヴェンのヴァイオリンコンチェルトを弾く予定だったヴィヴィアン・ハーグナーさんが健康上の理由で来れなくなり、京都で共演した堀米ゆず子さんが代って弾くことになった。
ヴィヴィアンさんには悪いのですが、よかたね!で本当によかった。
武満徹/3つの映画音楽
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
~休憩~
プロコフィエフ/交響曲第7番
指揮/広上淳一
ヴァイオリン/堀米ゆず子
コンサートマスター/篠崎史
堀米ゆず子
堀米ゆず子さんは、現在ブリュッセル王立音楽院で客演教授をつとめ、つい昨年まで、ブリュッセルで彼女に教えてもらっていた新井布実さん によると、ベルギー人で指揮者の夫と子供2人とともに、充実した音楽活動をしている素晴らしい人です。
広上さん日フィルで、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲1番の時の堀米さんは、内面から湧き上がってくるパワフルな演奏だったのですが、きょうのベートーヴェンは、しなやかで繊細で、とくに2楽章テンポを落として、ゆっくり聴かせるところは、現在の彼女の境地なのかなと思いました。楽器はグァルネリ・デル・ジュス。
武満作品、3つの映画音楽というのは、1.訓練と休息の音楽「ホゼー・トレス」
2.葬送の音楽「黒い雨」から
3.ワルツ「他人の顔」
からなっており、日フィルとも演奏したのですが、N響もワルツのうらぶれたところなどうまいですね。
最後のプロコフィエフの7番 ピアノとハープの《鐘の音》で始まるプロコフィエフ最後の交響曲で、
終わり方は、プロコフィエフが〝書かされた〟と言われる賑やかな終わり方です。
N響定期演奏会・広上