2月9日(火)
エリーナ・ガランチャの「カルメン」見てきました。
太もも、太うで、締まったウエストのあばずれ女カルメン、ガランチャの違う一面を見せてくれた今度のMETでした。
カルメン/エリーナ・ガランチャ
ドン・ホセ/ロベルト・アラーニャ
ミカエラ/バルバラ・フリットリ
エスカミーリョ/テディ・タフ・ローズ
スニガ/キース・ミラー
指揮/ヤニック・ネゼ=セガン
演出/リチャード・エア
リチャード・エアの新演出、前の「ばらの騎士」の伝統的な演出とは一味違っている。
一輪の赤い花の扱いを一つとっても、焦点を少しずらしている演出は心憎いし、
ガランチャがフラメンコのような踊りに挑戦しているのも面白い、振り付けのクリストファー・ウィールドンは、彼女はなかなかダンスのセンスがあると言っている。1幕初めと、3幕初めにカルメンとドン・ホセ役のダンスがあり、これも見逃せない。
エリーナ・ガランチャのカルメンと、ロベルト・アラーニャのドン・ホセは、ロンドンでもう何度も演じてきており、ゲオルギューとアラーニャの離婚騒動で急きょ実現したのだが、今最高の組み合わせと言える。ビジュアル的にも歌の実力から言っても演技力からいっても。
エスカミーリョ役のテディ・タフ・ローズは、今朝の10時に代役を言い渡されて、3時からの公演をやっていると笑いながら言っていましたが、そんなことが出来るんですね?
ミカエラ役のバルバラ・フリットリも存在感ありました。
とにかく「カルメン」のドラマチックな熱狂の渦の中の3時間余り、やはりMETですね!
でも火曜日の映画館、超満員でしたよ。ネットで3日前から予約が出来ますのでぜひご利用ください。
METライブビューイング「カルメン」