11月に読響がオペラ「アッシジの聖フランチェスコ」をカンブルラン指揮で演奏しますが、
「アッシジの聖フランチェスコ」って何?
メシアン(1902-1992)は敬虔なカトリック信者だったのでこんな曲ができたのかしら。
敬虔なクリスチャンで小鳥の歌をこよなく愛するメシアンが、小鳥に説法したという伝説を持つ聖フランチェスコを題材に取り上げ、自ら脚本を書いたメシアン作品の集大成ともいうべき作品。
こんにち、広く世界で「聖フランチェスコの平和の祈り」として知られる祈祷文は、
主よ、私をあなたの平和のための道具にしてください。
憎しみのあるところに愛を置かせてください。
争いのあるところに和解を置かせてください。
分裂のあるところに一致を置かせてください。
疑いのあるところに信頼を置かせてください。
誤りのあるところに真実を置かせてください。
絶望のあるところに希望を置かせてください。
悲しみあるところに喜びを置かせてください。
暗闇のあるところに光を置かせてください。
主よ、わたしに望ませてください、
慰められるよりも慰めることを。
理解されるよりも理解することを。
愛されるよりも愛することを。
何故ならば私たちは、
与えることで与えられ、
忘れることで見出し、
許すことで許され、
死ぬことによって永遠の命に与ることができるからです。
この祈祷文は、様々な場所で朗読され、唱和され、言及されてきた。マザー・テレサは彼女の修道会で毎朝これを唱え、ノーベル平和賞の記念演説では聴衆に向かって共に祈ることを求めた。同じくノーベル平和賞の受賞者である、南アフリカのツツ司教は、この祈祷文に支えられて反アパルトヘイトへの非暴力闘争を続けることができたのだと公言した。ヨハネス=パウロ2世は、アッシジで世界宗教者会議を開催した際に、何度も「聖フランシスコの平和の祈り」に言及し、唱和を求めた。英国のサッチャー首相は就任直後の官邸前でこの祈祷文の一部を引用したし、クリントン大統領は訪米したヨハネス=パウロ2世に対して、この祈祷文を話題に上げた。ダイアナ王妃の葬儀でも歌われた。
追記
そしてなんとわが母校南山大学の記念コンサートにはよく出てくるこんな曲があるのです。
作曲は、山本直純さんのお父様の山本直忠(1904-1965)さんで「平和のための祈り」
山本直忠さんは敬虔なカトリック信者で、洗礼名が、アッシジのフランチェスコだった!