サルビアホール クァルテットシリーズは9月から10月初めに連続して3回演奏されました。どれも注目のクァルテットばかりです。

10月4日(水)

サルビアホール 第84回 クァルテットシリーズ
クァルテット・ドビュッシー

1990年フランスのオーケストラで活動するメンバーによって結成。
’93年にはエヴィアン(現ボルドー)国際弦楽四重奏コンクールで大賞を得ました。

ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏のための「エレジー」
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第11番作品95「セリオーソ」
ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第7番作品108
~休憩~
ラヴェル/弦楽四重奏曲
クァルテット・ドビュッシー

全員がオレンジと赤の混じったようなシャツを着て現れて、別にフランス的とは感じなかったんですが、ショスタコーヴィチのエレジー、ベートーヴェンの「セリオーソ」ショスタコーヴィチ7番、ラヴェルと進んで、アンコールになった時、最初はモーツァルトのレクイエムから、もう1曲〝ジャズ〟というと、4人ともまったくそれまでとうって変わってダンディーなフランス人に変身してしまい、グレン・ミラーの〝ムーンライト・セレナーデ〟を舞台から降りて弾きスイングし始めました。びっくりです!ジャズ・プレイアーよりうまい!
なので、それまでの演奏のことは飛んでしまいました。
クァルテット・ドビュッシーのホームページも、とてもアクティブで現代的です。見てください。

9月29日(金)

サルビアホール 第83回 クァルテットシリーズ
べネヴィッツ・クァルテット

1998年にプラハ音楽院にて著名なヴァイオリニスト、アントニン・ベネヴィッツの名を冠して結成。
05年には、大阪国際コンクールで、08年には、パオロ・ボルチアーニ賞国際コンクールそれぞれ優勝した。

シューマン/弦楽四重奏曲第3番イ長調作品41-3
マルティヌー/弦楽四重奏曲第3番
~休憩~
ドヴォルザーク/弦楽五重奏曲第2番ト長調作品77
べネヴィッツ・クァルテット
コントラバス/イジー・ローハン Jiri Rohan

シューマンの最初の1音からこれはうまいと思わせる演奏。
マルティヌー(1890-1959)はチェコの作曲家で、この曲は1929年パリ時代に作られたものでドビュッシーの影響を受けている面白い曲。

後半は、コントラバスのローハンを加えてドヴォルザークの弦楽五重奏2番。
低音が加わるとこんなにも重厚感と、音が広がるものかと思わされます。
アンコールは、五重奏の2楽章スケルツォの部分ともう一つ、~ 夏が来れば思い出す、はるかな尾瀬、遠い空~の「夏の思い出」を五重奏で!

9月26日(火)

サルビアホール 第82回 クァルテットシリーズ
ロンドン・ハイドン・クァルテット

ロンドンから話題のピリオド楽器のクァルテットで、ハイドンのピリオド演奏の理想を追求するために2000年に結成された。ロンドン・ハイドン・クァルテットの演奏。

ハイドン/弦楽四重奏曲第37(45)番ハ長調作品50-2
ハイドン/弦楽四重奏曲第44(59)番ホ長調作品54-3
~休憩~
モーツァルト/クラリネット五重奏曲イ長調K.581
ロンドン・ハイドン・クァルテット The London Haydn Quartet
クラリネット/エリック・ホープリッチ Eric Hoeprich

ピリオド奏法のハイドンの次は、ピリオド・クラリネット奏者のエリック・ホーブリッチ自身が製作したバセット・クラリネットの、モーツァルトのクラリネット五重奏曲は、ふわっとなめらかなクラリネットの音色がホールを包みました。

サルビアホール クァルテットシリーズ
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