4月20日(金)
読響・第577回定期演奏会は、カンブルラン指揮です。
マエストロの常任最終シーズンが始まり、今日はマーラーの9番を演奏します。
アイヴズ/ニューイングランドの三つの場所
~休憩~
マーラー/交響曲第9番
指揮/シルヴァン・カンブルラン
コンサートマスター/小森谷巧
アイヴズ(1874-1954)は、ニューヨークで保険会社を営むかたわら作曲を続けたアメリカ人で、
「ニューイングランドの3つの場所」とは、
Ⅰ. ボストン・コモンのセント=ゴードンズ
Ⅱ. コネティカット州レディングのパトナム将軍の兵営
Ⅲ. ストックブリッジのフーサトニック川
そしてマーラー(1860-1911)は、ウィーンほかで、指揮業につきながら作曲を続けたユダヤ人で、交響曲第9番はマーラーが完成させ得た最後の交響曲。1907年に、10年間つとめたウィーン宮廷歌劇場の監督業を辞した後、ニューヨークに活動の拠点を移した。メトロポリタン歌劇場やニューヨーク・フィルの指揮者として多忙な生活を送る中、夏季になると、南チロルの避暑地で創作にいそしみ1911年5月18日50歳でウィーンにて息を引き取った。マーラーがこの曲を自分の耳で聞く機会はなかった、まさに死にそうな曲。
カンブルラン、最後のところ難行苦行をして死にそうな感が漂って、「アッシジの聖フランチェスコ」を思い出しました。演奏後は儀式になっている大歓声がいつもより大きかったような。
読売日響・カンブルラン マーラー交響曲9番