5月18日(金)
日本フィル第700回東京定期演奏会は、ラザレフ指揮でプロコフィエフの「交響的協奏曲」とストラヴィンスキーのメロドラマ「ペルセフォーヌ」を演奏します。
プロコフィエフ/交響的協奏曲ホ短調作品125
~休憩~
ストラヴィンスキー/ペルセフォーヌ(日本初演)
指揮/アレクサンドル・ラザレフ
チェロ/辻本玲
ナレーション/ドルニオク・綾乃
テノール/ポール・グローヴス
合唱/晋友会合唱団(合唱指揮/清水敬一)
児童合唱/東京少年少女合唱隊(合唱指揮/長谷川久恵)
コンサートマスター/扇谷泰朋(プロコフィエフ)、木野雅之(ストラヴィンスキー)
ゲスト・ソロ・チェロ/門脇大樹
ラザレフはプロコフィエフ(1891−1953)が大好きで、日本フィルで開催した、「マエストロサロン」でもプロコフィエフの活気が面白いと言っていました。そして今年は当時27歳だったプロコフィエフが日本に来て100年目に当たる年です。
「交響的協奏曲」は天才チェリスト、ロストロポーヴィチからチェロ演奏技術について具体的助言を得ながら超絶技巧に磨きをかけ、オーケストラ表現も豊穣を増しチェロ協奏曲1番から「交響的協奏曲」として20世紀チェロ協奏曲の傑作(1952年初演)が誕生しました。日本フィルの辻本玲が堂々と演奏をしました。
アンコールはカザルスの「鳥の声」。
後半は、日本初演となるストラヴィンスキー(1882−1971)のメロドラマ(ギリシャ語のmelos〔歌〕とdrama〔劇〕の合成語)の「ベルセフォーヌ」
アンドレ・ジッドの台本となるもので、ギリシャ神話をベースにしていているが主役ベルセフォーヌは歌わないで語りをする、清楚なドルニオク・綾乃さんがフランス語の語りをして魅力を振りまいていました。
ストラヴンスキー&ジッドの「ベルセフォーヌ」は、エレシウスの祭司ユーモルブ(テノール・ポール・グローヴス)が進行役として独唱を務め、水の精や黄泉の亡霊たちなど合唱団が様々な役を歌う。イル・ルビンシユタインという当時有名なダンサーのバレエ団のために書いたもので、ドルニエク綾乃さんも3歳からクラッシック・バレエを始めていて適役といえる。