6月17日(日)

日生劇場開場55周年記念公演 NISSAY OPERA 2018
モーツアルト・シリーズ オペラ「魔笛」

モーツァルト/歌劇「魔笛」
ザラストロ/伊藤貴之
タミーノ/山本康寛
パミーナ/砂川涼子
夜の女王/角田祐子
パパゲーノ/青山貴
パパゲーナ/今野沙知恵
モノスタトス/小堀勇介
侍女Ⅰ/田崎尚美
侍女Ⅱ/澤村翔子
侍女Ⅲ/金子美香
童子Ⅰ/盛田麻央
童子Ⅱ/守谷由香
童子Ⅲ/森季子
弁者&僧侶Ⅰ/山下浩司
僧侶Ⅱ/清水徹太郎
武士Ⅰ/二塚直紀
武士Ⅱ/松森治
合唱/C.ヴィレッジシンガーズ(合唱指揮/田中信昭)
管弦楽/新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/沼尻竜典
演出・上演台本/佐藤美晴
ドラマトゥルク/長島確
美術/池田ともゆき
照明/伊藤雅一(RYU)
衣裳/武田久美子
ヘアメイク/橘房図
映像/須藤崇規
舞台監督/幸泉浩司、井坂舞

びわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典さんの指揮、第23回五島記念音楽賞オペラ新人賞(演出)受賞の佐藤美晴さんの演出、演奏は新日本フィルハーモニーと大勢の応募者の中からオーディションで選び抜かれた実力ある歌手の皆さんによる迫真のオペラ「魔笛」です。私たちは16、17日のうち2日目(日)の方の公演を見てきました。

幕前に、小さなピアノが置かれていて序曲が始まると3人の童子が五線譜に曲を書き出す。

幕が開くと舞台は絵本から飛び出したような演出で、2冊の開いた本にプロジェクションマッピングで音符・鳥・雨・火・などが映し出されて物語が進んで行きます。

歌以外は日本語でとてもわかりやすい、イケメンとかマンガとかスマホで現在地を確認したりスマホでワインを注文したり若者世代の人気獲得も負けていない。そうですね、日生劇場のモーツアルト・シリーズは中・高校生に「本物の舞台に触れる機会を」という趣旨ですから。

夜の女王が支配する夜の世界と、ザラストロが支配する昼の世界、またこれは女の世界と男の世界のようでもあり、どちらが善でどちらが悪と決められない関係にある。この相反する2つの世界を大人の老いつつあり、滅びつつある世界と捉え、若いタミーノとパミーナそして自由なパパゲーノが世代交代をして行く物語で、彼らが愛を発見し、手に入れて行くことが重要なポイントとなる。

何よりも沼尻マエストロの明確で、柔らかく自然な指揮は、歌をじっくりと聞かせてくれて、ホロリとする場面がたくさんありました。歌手の皆さん歌唱力が素晴らしい。

佐藤美晴さんがアフタトークで、(インヴィジブル)目に見えないものが良いと言っていました。
演出も目に見えないような演出の方が良い。音楽も童子も目に見えないもの。

日生劇場 オペラ「魔笛」
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日生劇場 オペラ「魔笛」」への2件のフィードバック

  • 2018年6月21日 4:57 PM
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    本にプロジェクションマッピングとは面白い演出ね。
    最近はあちこちでプロジェクションマッピングが使われているね~。

    返信
  • 2018年6月21日 6:38 PM
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    オペラは、舞台装置にお金をかける必要がなくなったので良いですね!
    日比谷あたりは、日生劇場でモーツァルト・シリーズが4回、子供のための人形劇とか色々夏休みに向けてあります。あと宝塚も、映画も今度詳しくみてくださいね!

    返信

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